十和田市議会 > 2013-06-12 >
06月12日-一般質問-02号

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  1. 十和田市議会 2013-06-12
    06月12日-一般質問-02号


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    平成25年  6月定例会(第2回)   平成25年6月12日(水曜日)                                        議事日程第2号 平成25年6月12日(水)午前10時開議 第1  請願第25―6号 仙ノ沢開拓地域に建設予定の大型養豚場建設反対に関する請             願の紹介議員の取り消しについて 第2  市政に対する一般質問  ①16番 野 月 一 博 君  ② 2番 小 村 初 彦 君  ③19番 戸 来   伝 君  ④ 9番 今 泉 勝 博 君  ⑤ 6番 工 藤 正 廣 君  ⑥ 3番 舛 甚 英 文 君                                        本日の会議に付した事件 議事日程に同じ                                        出席議員(22名)    1番  江 渡 信 貴 君    2番  小 村 初 彦 君    3番  舛 甚 英 文 君    4番  堰野端 展 雄 君    5番  桜 田 博 幸 君    6番  工 藤 正 廣 君    7番  田 中 重 光 君    8番  野 月 一 正 君    9番  今 泉 勝 博 君   10番  石 橋 義 雄 君   11番  東   秀 夫 君   12番  赤 石 継 美 君   13番  豊 川 泰 市 君   14番  畑 山 親 弘 君   15番  織 川 貴 司 君   16番  野 月 一 博 君   17番  沢 目 正 俊 君   18番  杉 山 道 夫 君   19番  戸 来   伝 君   20番  竹 島 勝 昭 君   21番  野 月 忠 見 君   22番  小 川 洋 平 君                                        欠席議員(なし)                                        説明のため出席した者   市     長  小山田   久 君   副  市  長  西 村 雅 博 君   総 務 部 長  北 舘 康 宏 君   企 画 財政部長  苫米地 正 樹 君   民 生 部 長  久保田 博 衛 君   健 康 福祉部長  漆 坂 直 樹 君   農 林 部 長  高 橋   智 君   観 光 商工部長  母良田 篤 夫 君   建 設 部 長  野 崎 広 明 君   上 下 水道部長  石 橋 清 光 君   企画財政部理事  伊 藤 秀 夫 君   総 務 課 長  田 上 守 男 君   政 策 財政課長  横 道   彰 君   ま ち づ く り  岡 山 新 一 君   支 援 課 長   農 林 畜産課長  小笠原 恒 二 君   土 木 課 長  和 田 好 暁 君   都 市 整備建築  野 月 洋 明 君   課     長   管 理 課 長  野 月   聡 君   水 道 課 長  新 山 忠 昭 君   病院事業管理者  松 野 正 紀 君   病 院 事務局長  中 居 雅 俊 君   業 務 課 長  佐々木 正 紀 君   教 育 委 員 会  小野寺   功 君   委  員  長   教  育  長  米 田 省 三 君   教 育 部 長  齋 藤 美喜男 君   ス ポ ー ツ ・  櫻 田   均 君   生 涯 学習課長   選挙管理委員会  古 舘   實 君   委  員  長   選挙管理委員会  高 野 富 治 君   事 務 局 長   監 査 委 員  髙 野 洋 三 君   監 査 委 員  平     勉 君   事 務 局 長   農業委員会会長  中 野   均 君   農 業 委 員 会  平 舘 幸 雄 君   事 務 局 長                                        職務のため出席した事務局職員   事 務 局 長  熊 谷 羊 二   総 括 参 事  石川原 定 子   事 務 局 次 長  小山田 亮 二   主 任 主 査  下久保 健 一                           午前10時00分 開議 ○議長(小川洋平君) 出席議員は定足数に達していますので、会議は成立しました。  これより本日の会議を開きます。  本日の議事は、議事日程第2号をもって進めます。 △発言の訂正について ○議長(小川洋平君) ここで発言訂正の申し出があります。  6月3日開会日の答弁に関し、発言訂正の申し出がありますので、これを許します。  総務部長 ◎総務部長(北舘康宏君) 6月3日の本会議の議案第36号 (仮称)教育プラザ建築工事請負契約の締結についての質疑における杉山議員の市民交流プラザを今後どうしていくのかとの質問に対する私の答弁の中で、「6月22日に入札執行して不調になった」と発言をいたしましたが、これを「5月22日に入札執行して不調になった」にご訂正くださるようお願いいたします。 ○議長(小川洋平君) 企画財政部長企画財政部長苫米地正樹君) 同様に、6月3日の本会議におきまして、杉山議員のご質問に対する私の答弁の中で、「(仮称)教育プラザランニングコスト、電気の場合、年間約3,100万円」と発言いたしましたが、「310万円」に訂正くださいますよう、よろしくお願いいたします。 ○議長(小川洋平君) ただいまの発言訂正の申し出は、いずれも議長においてこれを許可します。 △日程第1 請願第25―6号 仙ノ沢開拓地域に建設予定の大型養豚場建設反対に関する請願の紹介議員の取り消しについて ○議長(小川洋平君) 日程第1、請願第25―6号 仙ノ沢開拓地域に建設予定の大型養豚場建設反対に関する請願の紹介議員の取り消しについての件を議題とします。  ただいま議題となっております請願第25―6号の紹介議員の取り消しについては、お手元に配付いたしました請願文書表のとおり申し出がありますので、これを承認したいと思います。これにご異議ありませんか。       (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小川洋平君) ご異議なしと認めます。  よって、請願第25―6号の紹介議員の取り消しについては、これを承認することに決定しました。 △日程第2 市政に対する一般質問 ○議長(小川洋平君) 日程第2、市政に対する一般質問を行います。  質問は、通告順により議長において指名します。 △野月一博君質問 ○議長(小川洋平君) それでは、指名します。  16番 野月一博君       (16番 野月一博君 登壇) ◆16番(野月一博君) 皆様、おはようございます。このたびの定例会において、我が同志であります杉山議員、沢目議員、そして赤石議員、それから桜田議員が永年の議員表彰を受けました。非常におめでたいことであります。  自由民主党、沢目正俊会長高志会所属の野月一博であります。第2回定例会に当たって一般質問をさせていただきます。  多くの期待を集めての小山田市長2期目の船出から、はや4カ月余り、真摯に公約実現に取り組まれていることは、職員各位の目の輝きにもあらわれ、順調なスタートであろうと推察いたしております。市長の公約は、市民の幸福に直結するものであり、ぜひとも達成いただきたくエールを送りたい、そのように思っております。  この4月、市当局は市長の公約に基づく市勢発展のための組織改正を行ったところでありますが、組織は最終的には人であり、その人に適した仕事と環境があってこそ成果に結びつくものであります。これがいわゆる適材適所であります。  豊臣秀吉の側近として知られる黒田官兵衛は、息子の長政に「家臣を夏の火鉢や日照りの雨傘にしているから改めよ」と戒めた話が残っております。夏には火鉢が必要でありましょうか。日照りに雨傘が必要でありましょうか。官兵衛は適材適所がいかに大事であるかをこうした比喩で長政に諭したのでありますが、実に名言であります。  このたびの当市の組織改革は、万が一にも夏の火鉢や日照りの雨傘のような職員配置ではなかろうと確信しておりますのは、冒頭申し上げた市職員のやる気がひしひしと感じられているからであります。どうか大きな成果を上げられるよう、切にご期待申し上げながら、通告に従って一般質問をさせていただきます。  まずは、定住自立圏の推進についてであります。平成24年10月4日、10市町村により定住自立圏形成協定が締結され、平成25年3月28日には市町村長により共生ビジョンが策定され、今年度から本格的に上十三・十和田湖広域定住自立圏が動き出すわけでありますが、数えれば平成24年3月29日の十和田市・三沢市の共同中心市宣言からちょうど1年間でビジョンの策定に至ったことになります。このわずかな期間に10市町村との連携が具体的に形づくられたことに心から敬意を表するものであります。  そこで、定住自立圏として今年度から具体的に推進するに当たり、改めて市長の思いをお聞かせください。  次に、青撫山バイパスについてお尋ねいたします。新聞報道によりますと、来年度にも予算化されるようでありますが、これまでの市当局の努力が報われ、十和田湖、奥入瀬の環境保全、あるいは観光のあり方に対して、望まれる未来像を描けることになり、まさに歓迎すべき新たな時代を迎えようとしております。  そこで、青撫山バイパスの完成までのスケジュールの見込みについてお答えください。  次は、公共施設白書についてであります。今全国で公共施設の補修、改修が問題になっております。施設がある以上、劣化はやむを得ないものでありますが、一方で管理者は適切な補修、改修を施しながら、利用者の快適性、安全性を確保しなければなりません。とはいうものの、補修、改修と言葉では簡単でありますが、財政難の時代にあっては経費の捻出も大きな問題であって、場合によっては必要性の有無の検討など、公共施設のあり方の根本を整理しなければならない時代になっているわけであります。  そこで、お尋ねをいたします。市では今年度、公共施設白書を作成すると伺っておりますが、現時点ではどのような内容を想定しているのかお答えください。  次に、振り込め詐欺についてであります。去る4月18日、市内の50代の女性が多額の振り込め詐欺に遭ったとの報道がありました。この手の事件は、全国的な問題として報道のされない日はありません。被害額も増加にあるとのことで、まさにゆゆしき状況となっております。  そこでお尋ねいたします。十和田市内での振り込め詐欺の発生状況はどうなっているのかお答えください。  最後に、まちづくり支援についてお尋ねいたします。市長は、今年度の主要施策として3つのまちづくりの視点を掲げられ、特に元気な未来に向けて、市民が豊かさを実感し活躍できるまちづくりに関しては、4月1日の十和田市まちづくり条例の施行とあわせ、市民の自主的で公益性のあるまちづくり活動の一層の支援強化に努めるとしております。そして、この具体的推進のために組織されたのがまちづくり支援課であると認識しております。時折お訪ねいたしますと、配属された職員は、時には戸惑いながらも懸命に市民のために仕事をしていることがうかがえ、思わず頑張ってくださいと労をねぎらいたくなるのは私だけではなかろうと思います。  そこでお尋ねいたします。市民参加による取り組みをどのように進めようとしているのかお答えください。  以上、市長初め理事者の誠意あるご答弁をお願い申し上げまして、壇上からの質問を終わらせていただきます。 ○議長(小川洋平君) 市長       (市長 小山田 久君 登壇) ◎市長(小山田久君) おはようございます。野月議員のご質問にお答えいたします。  私からは、定住自立圏の推進に係るご質問にお答えいたします。当圏域は、広大な圏域でありますことから、南部裂織のように圏域の市町村がお互いの多様な特色を認め合いながら、そしてまた尊重しながら、一つの形に紡いでいく、そういったことを目指し、連携協力し合う圏域を将来像としているところでございます。  当市といたしましては、定住自立圏という新たな広域連携の始まりを機に、共同中心市として果たす役割をしっかりと自覚し、圏域全体の調整を図るため、リーダーシップと責任感を持ち、同じく共同中心市である三沢市と緊密に連携、協力し、一丸となって取り組んでまいりたいと考えております。  定住自立圏構想の取り組みにつきましては、短期的な利益を求めるものではなく、10年、そしてまた20年先を見据えた中長期的な取り組みでもあります。圏域構成市町村と連携して、急速に進む人口減少、少子高齢化の中でも生活機能を確保し、住民が安心して暮らし続けることができる圏域の形成を図るとともに、本圏域が持っている豊かな地域資源を複合的に活用し、圏域のより一層の発展に向け取り組みを進めてまいりたい、そのように考えております。  次に、市民参加による取り組みの件についてお答えいたします。市では、市民、議会、行政の協働による市民主体のまちづくりを推進し、多様化する市民のニーズへの対応や、迅速かつ的確なサービスの提供、そして実現を目指し、この4月から地域づくり町内会活動市民活動支援情報などのまちづくりに関連する業務を集約いたしまして、市民活動の積極的な支援を行うまちづくり支援課を設置いたしました。また、市民の参加によるまちづくりを推進するための施策の目玉として、元気な十和田市づくり市民活動支援事業、この実施により十和田市の元気、将来につながる市民参加の取り組みを積極的に支援してまいります。  今年度の実施に当たりましては、コミュニティー拠点バリアフリー化、地域課題への取り組みや学生のまちづくりを支援するコースを新たにつくり、事業費を昨年の1,000万円から2,000万円に拡大するなど、制度の拡充を図ったところであります。さらには、地域づくりにおいて重要な役割を担う町内会の活性化、支援強化のための市職員の地区担当制について、これから町内会連合会との連携を図りながら、ぜひとも検討してまいりたい、そのように考えております。  その他のご質問につきましては、担当部長から答弁させます。  以上、壇上からの答弁といたします。 ○議長(小川洋平君) 建設部長 ◎建設部長(野崎広明君) 青撫山バイパスの完成までのスケジュールについてのご質問にお答えいたします。  国及び県からは、青撫山バイパスの完成までのスケジュールについては特に知らされておりませんが、このたびのバイパス整備が青森県から国直轄権限代行事業で事業採択されたことで、工事の進捗は特段に早まるものと考えております。  また、今後早期完成に向けて、さまざまな機会を通じて国、県に働きかけてまいりたいと考えております。  以上でございます。
    ○議長(小川洋平君) 総務部長 ◎総務部長(北舘康宏君) 公共施設白書の内容についてお答えいたします。  今年度作成を予定しております、公共施設白書の対象施設につきましては、公共施設のうち、道路、橋梁などのインフラ施設、公営企業に属する上下水道施設及び小規模な施設を除いた公共施設を対象に考えております。  公共施設白書の内容につきましては、建築年や面積等の単なるハード面の情報だけではなく、各施設の老朽化の状況、利用状況及び運営コスト等の現状データを収集、整理するとともに、改修の必要性や更新費用の総額についても記載したいと考えております。  以上でございます。 ○議長(小川洋平君) 民生部長 ◎民生部長(久保田博衛君) 十和田市内における振り込め詐欺の発生状況についてお答えいたします。  十和田警察署管内における平成24年中の振り込め詐欺の認知件数は2件、被害額は200万円。手口といたしましては、架空請求詐欺が2件となっております。また、平成25年に入りましてからは、5月末までに2件、被害額は414万円、手口としましては架空請求詐欺が1件、振り込め類似詐欺が1件と伺っております。  以上でございます。 ○議長(小川洋平君) 16番 ◆16番(野月一博君) ただいま私の質問に対してそれなりの答弁していただきました。ありがとうございます。  まず最初に、一問一答でございますので、定住自立圏につきまして再質問させていただきます。共生ビジョンには、具体的取り組みとして30項目が記載されておりますが、その構成の特徴とは何かお答えください。 ○議長(小川洋平君) 企画財政部長企画財政部長苫米地正樹君) 共生ビジョンの構成の特徴についてのご質問にお答えいたします。  共生ビジョン事業につきましては、「できることから着実に」を合い言葉に、一つ一つ実現可能なものから連携を深めていくという考え方に立ち、スタートラインの事業として30事業を盛り込んだところでございます。30事業のうち、既存事業と新規事業の割合はほぼ半々に近い状態となってございまして、スタートラインの段階において30項目に及ぶ多くの事業を組み込んでいる共生ビジョンは、余り先行事例では見られないものとなってございます。  以上でございます。 ○議長(小川洋平君) 16番 ◆16番(野月一博君) では、もう一点、定住自立圏の新規事業としてどのような事業が盛り込まれているのか、改めてお知らせください。 ○議長(小川洋平君) 企画財政部長企画財政部長苫米地正樹君) 定住自立圏の新規事業についてのご質問にお答えいたします。  定住自立圏共生ビジョンには、生活機能の強化、結びつきやネットワークの強化、圏域マネジメント能力の強化という3つの柱があり、各分野ごとに新規事業を盛り込んでございます。1つ目の生活機能の強化では、1つ、ファミリーサポートセンターの事業の研究、検討、2つ目には広域観光振興推進事業、また簡易水道の共同利用の研究、検討など7事業を盛り込んでおります。2つ目の結びつきやネットワークの強化では、圏域公共交通会議の開催、イベント交流の促進など3事業を盛り込んでございます。3つ目の圏域マネジメント能力の強化では、職員研修交流事業など2事業。合計で12の新規事業を掲載してございます。  以上でございます。 ○議長(小川洋平君) 16番 ◆16番(野月一博君) よくわかりました。  そこで、新規事業に関してでありますけれども、各市町村の制度や考え方の違いなどが想定されます。その調整に相当ご苦労すると思いますが、その辺はどのように進めていくのでしょうか。 ○議長(小川洋平君) 企画財政部長企画財政部長苫米地正樹君) 新規事業の実現に向けた進め方についてのご質問にお答えいたします。  共生ビジョン策定後の取り組みの実施、検証に当たっては、全体の総合的な取りまとめや調整につきましては、定住自立圏の担当課で対応することになりますが、それぞれの連携事業におきましては、各担当部門が中心となって圏域市町村の各担当課と取り組み内容について検討、協議していくことになります。新規事業につきましても、その事業を担当する各市町村の関係課によるワーキンググループが主体となって研究、検討を深め、平成26年度以降に具体的に事業化し、必要に応じて協定あるいはビジョンを改定していくことになります。議員ご指摘のとおり、構成市町村は10市町村で、広大な圏域であります。また、定住自立圏構想は数年先の利益を求めるものではなく、10年、20年先を見据えた取り組みでございます。このため、共生ビジョンに記載いたしました南部裂織、圏域市町村がお互いの多様な特色を認め合い、尊重しながら一つの形に紡いでいくという将来像を踏まえ、できることから着実に中長期的な視点で段階的に取り組んでまいりたいと考えているところでございます。  以上でございます。 ○議長(小川洋平君) 16番 ◆16番(野月一博君) 今の答弁では、できることからというのは、これは本当にいいことだと思います。当然できることからやらなければできないと思います。  そこで、定住自立圏共生ビジョン懇談会についてでありますが、報道によれば、秋田県小坂町の康楽館との連携について、提言なり意見が出たという話がありました。その具体的な内容をお聞かせください。 ○議長(小川洋平君) 企画財政部長企画財政部長苫米地正樹君) 康楽館との連携に関するご質問にお答えいたします。  ビジョン懇談会におきましては、康楽館と美術館とタイアップして連携しながら、何とかよい方法がないものか。定住圏のこの話がありましたので、康楽館のほうにもツアーや観光の面で連携できないものか。また、康楽館、十和田湖、奥入瀬渓流、十和田市の現代美術館、三沢市の航空科学館寺山修司記念館、これらを線でつなげられたらというご意見があったところでございます。今後ビジョン懇談会でのご意見を踏まえまして、関係者と協議を進め、前向きに検討してまいりたいと考えているところでございます。  以上でございます。 ○議長(小川洋平君) 16番 ◆16番(野月一博君) よくわかりました。  青森県内の先行事例として、八戸市、弘前市の定住自立圏にも共生ビジョンがあります。上十三・十和田湖広域定住自立圏との違いはどうなのでしょうか。お伺いいたします。 ○議長(小川洋平君) 企画財政部長企画財政部長苫米地正樹君) 県内の先行事例との違いについてのご質問にお答えいたします。  県内では、中心市として圏域をリードする八戸市の人口が約24万人、弘前市が約18万人に対して、十和田市約6万5,000人、三沢市4万1,000人と、人口規模が大きく異なってございます。また、当然財政規模、都市機能なども異なってくることなどから、必然的に取り組み事業につきましてもその内容や予算額等が異なっているところがあります。最も大きな違いといいますと、圏域に中核的な都市が2つあり、十和田市と三沢市が共同で中心市となる複眼型である点だと考えております。また、2市が共同して事に当たることが今後一層求められていくものと考えてございます。  以上でございます。 ○議長(小川洋平君) 16番 ◆16番(野月一博君) ただいま答弁いただきましたが、この定住自立圏は本当に大きなリーダーシップがなければ大変だなと思いますが、幸いにいたしまして市長はそれだけの人間的な器もございまして、リーダーシップを発揮して1年でここまで、ビジョンまで作成するところまで来たわけであります。さらにこれからも、先ほど部長が述べましたように、弘前市あるいは八戸市、人口の差があるにいたしましても、複眼型の10市町村の中心市として、私は市長の力が今後大きくなるものと思っております。よくここまでこれだけのことをできたなと、こう思っております。今後は、さらにこの定住自立圏を推進していくためには、さらに大きな大きなリーダーシップを発揮し、それなりの、やはり支えるスタッフを生かしていかなければならないのではないか。特にほかの市町村と違いまして、十和田市の職員の力というのは大きな大きなリーダーが、あるいはそれなりの対応が必要であろうというふうに私は思っておりますが、多分市長もその辺同じではなかろうかな、勝手な思いですが、そう思っております。  そこで、私はこれまで、上十三・十和田湖広域定住自立圏は、2つの市が中心市となり、県域を越え、また別の圏域と重複するという、全国でも初と聞いておりますので、この実務を担当した、本件に携わった企画財政部理事、伊藤理事ですか、これまでを振り返って、あなたから所見をお伺いいたしたいと思います。 ○議長(小川洋平君) 暫時休憩します。                           午前10時31分 休憩                                                                   午前10時33分 開議 ○議長(小川洋平君) 休憩を解いて会議を開きます。  16番 ○議長(小川洋平君) 16番 ◆16番(野月一博君) 私は、なぜかというと、これだけのものをつくるということは、お互いの信頼関係がなければできないことであります。ですから、市長の所見も、それに携わって市長の心を十分生かしながらこれだけのものをつくったということは、そういう意味で伊藤理事もご苦労さんでしたねということで、その陰の力というのを聞いてみるのが大事かなと思って言いましたが、市長の所見でもお願いしたいなと思っていました。 ○議長(小川洋平君) 市長 ◎市長(小山田久君) お答えいたします。  今回の定住自立圏の事務を進めるに当たりまして、市では総務省から2年間ということで派遣して、地域づくりのために当市に派遣した伊藤理事に担当していただきました。  彼は、非常に知識もありますし、大変な努力家でもあります。そういうことで、大変広大な土地、先ほど来お話がありますが、よくまとめてくれたなと、そのように私は率直に思っております。しかも、自分でやるだけではなくて、他の職員にもよく指導しながら進めてきたということで、地域の職員からも、十和田市の職員は大したものだと、そういうお褒めの言葉をいただきました。そういうことからも、伊藤理事につきましては、私も本当にありがたい、よくやってくれた、そのようなことが率直な思いでございます。 ○議長(小川洋平君) 16番 ◆16番(野月一博君) 市長、ありがとうございました。そういう評価があればこそ、やっぱり職員との信頼関係がさらに深いきずなで結ばれていくものと、私はそう思います。これに関しましても、どうか頑張っていただきたいと思います。  次に、青撫山バイパスに関して何点かお尋ねいたします。バイパスの完成は明示しておりませんけれども、完成の暁には防災、観光振興、環境保全、あるいは小坂町との連携の上でもさまざまな面でのメリットがあると思いますが、市として完成による効果をどのように考えているのかお答えください。 ○議長(小川洋平君) 市長 ◎市長(小山田久君) お答えいたします。  青撫山バイパスが完成いたしますと、まず七曲、国道103号、今までたびたび災害により通行どめになっておりました。この通路の安全な運行、通行が可能になります。その一方では、奥入瀬渓流沿いの道路でございますが、あの道路を通行する車によりまして、渋滞の緩和だとか、あるいはまた騒音、そしてまた排気ガス等による樹木への影響、これが解消されることになります。さらには、この先何としてでも私は奥入瀬渓流沿いの道路を通行規制をしたい、そのように考えております。仮に通行規制することが可能になりますと、あの道路はこの地域の新たな観光資源になるのではないか。そうすることによって、地域の観光振興、新たな観光振興、そしてまた地域経済に波及する効果は大変大きなものがある。そういうことから、早期に完成を期待しているものであります。  以上です。 ○議長(小川洋平君) 16番 ◆16番(野月一博君) ありがとうございました。  バイパスが完成すれば、通年で車両通行どめが可能になると思いますが、このことによって車の走らない自然豊かな渓流でのマラソン大会も開催できるのではないかという気がしております。もし実現できれば、参加者の宿泊などによって観光客の増が大いに期待できると思うのですが、こうした考えはないかお答えください。 ○議長(小川洋平君) 市長 ◎市長(小山田久君) このたびの青撫山バイパス工事の事業の国の採択が決まった後で、私も道路担当の副大臣、そしてまた国土交通省の方々とお会いし、いろいろお話をいたしました。そして、今回の事案につきましては、国のほうも単なるハード事業、いわゆるトンネル工事だけでは終わりたくない。この工事、トンネルをつくることによって、この地域がどのように変わっていくのか、また自然がどう守られるのか、そういったことからぜひとも環境公共としての新たなモデルと申しますか、そういう思いで取り組みたいというお話があります。したがいまして、これからはこの旧道というか、今の国道102号でございますが、その利活用について、国、そしてまた県、そして私ども、あるいはまた関係者といろいろ協議していかなければならない、また協議させていただきたいと思っております。  そういう中で、今ご提案の点につきましても、大変経済効果につながる部分もありますので、私のほうからも提案なり発言をしていきたいなと、そのように思っております。 ○議長(小川洋平君) 16番 ◆16番(野月一博君) 非常にいい答弁でございました。大事なことでございます。先を見る目があるなと、そういうふうに思います。  奥入瀬渓流での車両通行どめが可能になると申しましたが、現実として観光客に通行どめの始点から終点まで歩いてくださいというわけには私はいかないだろうと思うのです。そこで、例えば約10キロメートルの距離を環境に優しい電気バスを循環させて、観光客の利便性を高めるなど、観光振興の観点から新たな取り組みを検討すべきではないかと思いますが、市当局のお考えをお答えください。 ○議長(小川洋平君) 市長 ◎市長(小山田久君) 完成後に道路、現道を通行どめをして電気バス云々のお話がありました。お答えいたします。  議員ご承知かと思いますが、現在奥入瀬渓流沿いの道路、これをエコツーリズム実行委員会というのがありまして、そこで通行規制をやりまして、この奥入瀬渓流沿いの自然を守るのだと、そういう取り組みをしているわけでございます。その中で、これまでも市の電気自動車等々を活用しながら、試験的に運行させているところでございます。したがいまして、今後、先ほどもお話しいたしましたが、国、県との話し合いの場において、こういうこと、取り組みを進めてきているのだよと、そういうことも積極的に発言をしながら、何か新たな観光資源に結びつけていかなければならない、そういう思いであります。ご提言ありがとうございました。 ○議長(小川洋平君) 16番 ◆16番(野月一博君) こちらこそありがとうございました。私は、このバイパスの完成は間違いなく十和田湖、奥入瀬観光に大きな変化と影響をもたらすものであろうと強い確信を抱きました。ぜひとも市当局には、先を見据えた取り組みを進めていただきたい。これは要望としてお願いさせていただきます。  次に、公共施設白書について、何点か再質問させていただきますが、公共施設白書は、当然老朽化の度合い、修繕費の将来的見込み額、改修の必要性などを総合的に検討したものとすべきと思いますが、これに関して市当局のお考えをお答えください。 ○議長(小川洋平君) 総務部長 ◎総務部長(北舘康宏君) 白書では、老朽化の度合い、修繕費の将来的見込み額、改修の必要性などを総合的に検討する考えはないかについてお答えいたします。  公共施設白書は、公共施設の老朽化の度合い及び修繕、改修費用の試算等を含め、各施設の実態を個別に明らかにするものでございます。一方で、公共施設の廃止や用途変更、改修等の計画につきましては、今後の財政状況を考慮し、また定住自立圏共生ビジョンにおきましても、公共施設の相互利用を掲げ、取り組むこととしておりますことから、全庁的な議論を踏まえ、今回の白書の作成とは別に検討していくことになります。今年度策定を予定しております公共施設白書は、今後公共施設の整備計画を策定する際の基礎的な資料に活用したいと考えております。  以上でございます。 ○議長(小川洋平君) 16番 ◆16番(野月一博君) 一口に公共施設と言いましても多々あるわけでありますが、整備あるいは改築が必要とされる施設のうち、最大の課題はどの施設と認識しているのかお答えください。 ○議長(小川洋平君) 総務部長 ◎総務部長(北舘康宏君) 整備あるいは改築が必要とされる公共施設の中で最大の課題はどの施設と認識しているかについてお答えいたします。  公共施設の整備や改築は、いずれの施設も大変重要な課題であると認識をしてございます。整備または改築が必要とされる公共施設につきましては、公共施設白書作成後に施設の老朽化、耐震性及び市民の利用状況等の観点から総合的に判断していくことになると考えてございます。  以上でございます。 ○議長(小川洋平君) 16番 ◆16番(野月一博君) ただいまの部長の答弁でよくわかりましたが、やっぱりある程度具体的に何点か、この施設とこの施設というのがあれば、ああ、そうかなと思うのがあるのですが、これはこれとして。私が思うには、市役所の本庁も相当古いわけですよね、現実には。それは学校関係でも、ほかの小学校もあるみたいですけれども、いろいろと予定を立てなければならないのあるのですが、具体的に何から何までというランクをつけられないのでしょうけれども、ある程度我々にもわかるような答弁のときというのは必要かなと思いますが、これはいいです。しっかりとした集積いたしまして、公共施設の実態を的確に把握し、市民生活に不便を来さないことはもちろん、さらなる利便性の向上につながるよう、計画的に修繕等が実施されることを願います。これは要望でございまして、これからもひとつよろしくお願いいたします。  次に、振り込め詐欺について何点かお尋ねいたします。振り込め詐欺事件の全国的な発生状況はどのようになっているのかお答えください。 ○議長(小川洋平君) 民生部長 ◎民生部長(久保田博衛君) 振り込め詐欺事件の全国的な発生状況についてお答えいたします。  警察庁の発表によりますと、平成24年中に発生いたしました振り込め詐欺の認知件数は6,348件で、被害額は約153億6,991万円、振り込め類似詐欺が2,345件で、被害額は約203億9,501万円、合計で8,693件の被害額は約357億6,492万円となっておりまして、毎日1億円程度の被害が発生している状況となっております。  以上でございます。 ○議長(小川洋平君) 16番 ◆16番(野月一博君) 今答弁いただきましたように、毎日1億円以上の被害があるということで、大変な金額だなと、こう思います。この手口に関しては、年々巧妙になってきていると聞きますが、具体的に最近の手口はどのようなものがあるかお答えください。 ○議長(小川洋平君) 民生部長 ◎民生部長(久保田博衛君) 振り込め詐欺の最近の手口についてお答えいたします。  振り込め詐欺には、従来オレオレ詐欺、そして架空請求詐欺、融資保証金詐欺、還付金等詐欺などがありましたが、最近では振り込め類似詐欺が認知件数、被害額ともに大幅に増加しております。振り込め類似詐欺には、実際には対価ほどの価値がない未公開株等の情報を電話やダイレクトメールにより提供して、その購入との名目で金銭等をだまし取る金融商品等取引名目詐欺、そしてパチンコの攻略法や宝くじの当選番号の情報料名目でだまし取るギャンブル必勝法名目詐欺、そして異性との交際あっせん名目で会員登録料等をだまし取る異性との交際あっせん名目詐欺があります。現在青森県警では、この種の詐欺を独自にもうけ話詐欺と命名いたしまして、広く注意を呼びかけているところでございます。  以上でございます。 ○議長(小川洋平君) 16番 ◆16番(野月一博君) あと十分ありますから、端的に質問しますので、端的に答えてくだされればいいと思います。  十和田市は、安全、安心なまちづくりを推進しているわけですが、振り込め詐欺被害の防止は、けがや事故のみならず、市民が安心して生活するための大事な観点だと思います。そこで、振り込め詐欺被害の防止のため、市として具体的な対策をとるべきでないかと思いますが、市当局のお考えをお答えください。 ○議長(小川洋平君) 民生部長 ◎民生部長(久保田博衛君) 詐欺被害防止のための対策ということでお答えいたします。  市では、詐欺被害防止のために、広報やホームページでの注意喚起、小冊子「暮らしの豆知識」の配布、そして出前講座等での情報提供に努めるほか、疑わしい場合には、ことし4月に開設しました十和田市消費生活センターを活用していただくなど、市民に向けた予防策等の啓発、周知に努めております。  また、警察では、年金支給日に合わせてATM巡回指導を行うなど、広く注意喚起しております。また、金融機関においては、特に高齢者の方に対しての声かけの実施強化を行っております。そして、消費者団体等においては、被害に合わないための基礎知識の啓発、教育等を実施しており、市としましてはこれら関係機関、団体などと連携して、効果的な詐欺被害の防止対策に努めてまいりたいと考えております。  まずは、被害に遭わないためには、必ずもうかる、値上がり確定などといった話には耳をかさないで、まずは市や警察にご通報くださいということを周知してまいります。  以上でございます。 ○議長(小川洋平君) 16番 ◆16番(野月一博君) ありがとうございました。こうした犯罪は、いつ身内が被害に遭うかわかりません。最新の手口を広報等で市民にお知らせするなど、犯罪に対する認識が深まるよう、情報提供に努めていただきたい、そのことを要望いたしておきます。  最後に、まちづくり支援について何点かお尋ねいたします。市民活動支援事業での補助は、市民活動の促進に大きな成果を上げるものと期待しておりますが、現在のところの申し込み状況についてお答えください。 ○議長(小川洋平君) 民生部長 ◎民生部長(久保田博衛君) 元気な十和田市づくり市民活動支援事業の申し込み状況についてお答えいたします。  今年度、本事業の周知につきましては、去る3月に概要説明を開催いたしております。その後市ホームページ及び6月1日号発行の「広報とわだ」などを通じてお知らせしているところでございます。申し込みの締め切りは、6月17日となっておりますが、6月11日までの申し込み件数は4件、そして申請したいということで相談を受けている件数が22件となっております。  以上でございます。 ○議長(小川洋平君) 16番 ◆16番(野月一博君) ありがとうございました。締め切りがまだのようですが、申し込みが殺到し、予算を上回ることも考えられるかと思います。その際はどのような観点で優先を決めるのか、そのお考えをお答えください。 ○議長(小川洋平君) 民生部長 ◎民生部長(久保田博衛君) 申し込みが予算を上回った場合、どのような観点で優先順位を決めるのかについてお答えいたします。  お申し込みがありました事業につきましては、市民公募による委員3名と市の関係部課長5名の委員8名で構成する検討会議において、市民団体や地域が主体となった事業であるかという主体性、事業の効果が市民にとって利益となるものであるかという公共性、そして事業完了後の波及効果などの発展可能性、そして事業内容の妥当性を観点として評価、検討を行い、優先順位をつけた上で予算の範囲内で決定することといたしております。  以上でございます。 ○議長(小川洋平君) 16番 ◆16番(野月一博君) まちづくりのこの制度というものは、非常に大切なことでございまして、単に補助金を交付して終わりではなく、さまざまな団体が今後自力を身につけていくよう指導することも大事だと思いますが、ぜひともそのような点も留意して進めていただきたい。これはあくまで、まちづくり支援に対しましての私の期待と要望にさせていただきます。  今回の私の一般質問に対して、非常にわかりやすい答弁をいただきました。市長、理事者の誠意あるご答弁に改めて御礼申し上げ、以上で私の質問を終了させていただきます。ありがとうございました。 ○議長(小川洋平君) 以上で野月一博君の質問を終わります。 △小村初彦君質問 ○議長(小川洋平君) 次に、2番 小村初彦君       (2番 小村初彦君 登壇) ◆2番(小村初彦君) おはようございます。2番、公明党の小村初彦でございます。ことしの桜は、例年と異なり、ゴールデンウイーク後も咲き誇り、市民の目を楽しませておりました。5月11日に行われた地域での中学校の運動会では、桜吹雪が舞い散る記録に残る歴史的な祭典となりました。  歴史的な快挙と言えば、太田国土交通大臣が5月2日、十和田市の奥入瀬渓流を訪れ、同地に建設が予定されている国道103号青撫山バイパス(同市青撫山から十和田湖畔子ノ口延長5.2キロメートル)に関して視察をされました。  これまで奥入瀬渓流には、国道102号が走り、観光道路また生活道路として活用されていましたが、自動車の排ガスによる自然環境への影響に加え、雪の崩落事故が毎年発生、道路が閉鎖されるなど危険視されておりました。平成11年3月の深層崩落に続き、再び奥入瀬渓流で崩落事故が発生した場合、周辺地域の宇樽部、休屋両集落440名、172世帯が孤立、十和田湖畔湖水まつり会期中の発生であれば、実に3万2,000人以上が孤立状態となり、早急な防災、減災対策が必要不可欠でありました。  県や市では、災害に強い国土づくりの実現へ一般国道103号青撫山バイパスの直轄権限代行による早期事業着手を国へ要望いたしました。太田国土交通大臣は、「総合的な防災公共事業の視点から見ても重要である。しっかりと取り組む」と語り、事業推進へ大きく前進いたしました。  青撫山バイパスは、国道103号奥入瀬青撫山バイパス(総延長12.9キロメートル)の未整備区間5.2キロメートルであります。このうち、4.6キロメートルがトンネルで、県の試算では総事業費約230億円を見込んでおります。これは、県の今年度予算7,257億円の3.2%分に当たります。同バイパスの現地は極めて危険な地山であることが判明している上、国立公園特別保護地区内であることから、水質基準が厳しく、高度な処理と技術を必要とされます。このため、工法や事業予算など多くの課題があり、国の直轄事業候補箇所として権限代行を求めております。国の権限代行を得られれば、国の負担割合が引き上げられ、県の負担が軽減されます。今後の事業推進により、日本有数の観光地、奥入瀬渓流、十和田湖における観光道路や湖畔休屋、焼山地区住民の生活道路としての今後の活用が大いに期待されます。  太田国土交通大臣は、「奥入瀬渓流は青森県の宝であるとともに日本の宝。この自然を守ってもらいたいのは理解した。バイパス事業予算化決定の最終段階、本省に帰って前向きに検討したい」と述べておりました。この予算化の朗報を受け、十和田湖周辺の多くの方々からは、「十数年来の悲願でありました。非常にうれしい。これからの観光事業にもかなりの期待をしております。ぜひとも早期着工をお願いしたい」との喜びの話を承っております。  また、県内に目を向ければ、下北半島縦貫道路、横浜南バイパスについても予算化に向け前向きに検討ということで、県内でもようやく建設のつち音が聞こえてまいりました。  ともかく景気が一番でございます。安定は希望と我が党では掲げております。アベノミクスと言われる現政権には、景気、経済の点では大いに期待するものであります。  さて、前段はこれくらいにして、早速一般質問に入らせていただきます。  それでは、一般行政について何点か質問させていただきます。  1点目、初めに、牛泊前谷地線についてお尋ねいたします。三沢十和田線については、線路が撤去され、いよいよ本格的な平面交差整備に入るのかと期待している方も数多くいると思います。牛泊前谷地線の大学通りから南側の車線につきましては、拡幅整備がなされ、立派な道路になりましたが、信号を挟んだ反対側の北側車線では、優先道路と勘違いしてか、近年交差点での事故が多く発生しているとの市民の皆様からの苦情をお聞きしております。この車線については、信号機が1基もありませんし、交通管理の面でも大変に危ない箇所でもあります。また、それに加え、何年か前に区画舗装工事をした際、段差が生じ、駐車場や車庫についても傾斜がきつく、何とかしてほしいとの要望もお伺いしております。  そこでお尋ねいたしますが、この牛泊前谷地線につきまして、交通規制対策や道路整備も含め、今後どのように整備推進していくのか、具体的な見解をお聞きします。  2点目、駒っこランド施設内について何点かお聞きします。(1)、以前一般質問でも取り上げたことがございましたが、キャンプ場開設については、馬事公苑内にある陽だまり広場が有効であるとの質問に対し、当局からは公園内は夜間多くの人がいる状態での管理を想定していないし、また馬にも影響があり、大変に難しいとの答弁でございました。  ことしのゴールデンウイーク中、敷地面積約3,500平米の陽だまり広場を訪れました。その際、キャンプ場でないとは知らず、テントを張り、バーベキューを家族で楽しんでいる県外の方がおり、その方からお話を伺う機会がありました。この方いわく、「この広場は、景観もよく、周りには森林があり、森林浴や探索も楽しめ、それに十和田市が一望できます。最高によいところです。ここがキャンプ場でないのが不思議なくらいです。できればここをキャンプ場にしていただきたい」との要望を受けました。  また、前回、馬に対し影響があるとのことでございましたが、馬術協会の方々から直接お話を伺うと、「馬への影響は全くありません。むしろキャンプ場開設に対して、馬術協会といたしましては大賛成であり、大変に喜ばしい限りです。当協会といたしましても、行政に対し協力を惜しみません。ぜひとも開設していただきたい」とのご意見を伺っております。  そこでお聞きしますが、今後キャンプ場開設に向け前向きに調査検討してはいかがかと思います。当局のお考えをお聞きします。  次に、(2)、駒っこランドでは、冬季の誘客に非常に苦労しているとのことでございましたが、冬季のイベントで雪の滑り台と称し、そり乗り場をつくったそうでございますが、親子連れが多数訪れにぎわいを見せ、かなり好評であったとのお話を伺っておりました。  そこでお尋ねいたしますが、小さな子供たちを対象に敷地内にスキーやそり遊びで楽しんでいただくような設置場所を本格的に考え、未来を担う子供たちの育成を図るとともに、設置について前向きに検討するお考えはあるのか当局の見解をお聞きします。  3点目、官庁街通りについてお聞きします。昭和61年に日本の道百選にも選ばれ、また現代美術館があることから、県内外から多数の観光客が訪れ、すっかり十和田市の名所になっております。私自身、余り気にしてはおりませんでしたが、ある市民の方から、「官庁街という言葉自体の響きにかたさを感じる。これからの十和田市の将来を見据えた上で、官庁街通りとの名称を変更してみてはいかがか」とのご指摘も頂戴しておりました。この点につきましては賛否両論あるとは思いますが、当局では今後名称の変更についてどのように考えるかお聞きします。  4点目、水道事業についてお尋ねします。平成25年度水道事業会計予算において、上水道第7次拡張事業として4億290万円計上し、平成28年度までに経営統合の予定との内容であります。これにつきましては、国の国庫補助金事業である簡易水道統合事業費補助金のほか、水道事業費を活用し、実施とのことであります。この事業の実施については何も申し上げることはないのですが、拡張事業推進の報を受け、最近水道料金が上がるのではないかと心配している方がおりました。  そこでお尋ねいたしますが、水道料金の値上げについて、この先どうお考えかと、当市における事業をめぐる状況を考慮した上で、今後の経営改善について第三者委託導入について水道事業の事務効率化を図るとともに、維持管理費や内部管理経費の削減や、疲弊する地域経済の再活性化に向け、水道事業改善検討委員会を立ち上げ、第三者委託導入について今後調査を実施するお考えはあるのかお聞きします。  6月6日、環境省の南川秀樹事務次官が来訪し、環境省保護局や県、市の関係者らと十和田湖畔休屋地区を視察し、休廃業状態である多くのホテルや土産店が老朽化し、窓がトタン板で覆われている現状を確認したとの報道がありました。南川事務次官は、今回の視察目的について、「日本の国立公園を代表する十和田湖。その中心である休屋を再生したい。そのために知恵をおかりし、国として直接何ができるか確認したいと思って来た」と説明。その上で、「休屋地区をどういう形で魅力ある場所にしていくかという視点で、全体のグランドデザインをつくる」と述べ、活性化に向けた総合的な計画を策定する考えを示し、景観を損ねている老朽化した施設については、全体としての雰囲気が悪くなり、人も来ない。一部でもいいので早期に撤去に取りかかりたいと強調していたそうであります。南川事務次官の言葉は、当市といたしましても大変にありがたいことでもあり、十和田湖畔休屋地域の空き家対策を含め、観光事業活性化におきましても大いに期待するものであります。  野球選手のイチローの言葉に「小さいことを積み重ねることがとんでもないところへ行くただ一つの道」という言葉があります。大いなる過渡期を迎えた今こそ、私個人といたしましても、これから先、十和田市政を支え、少しでも行政がよい方向へ転換していくよう努力を重ね、精進してまいる決意でございます。  それでは、市長初め理事者の皆様の真摯なる答弁のほどを何とぞよろしくお願い申し上げ、壇上からの質問を終わります。 ○議長(小川洋平君) 市長       (市長 小山田 久君 登壇) ◎市長(小山田久君) 小村議員のご質問にお答えいたします。  水道事業の業務委託についてお答えいたします。水道事業では、簡易水道の上水道編入、老朽管の更新及び耐震化等の計画的な整備と集中管理体制の構築による水質監視強化と管理の一元化による維持管理経費の効率化を図っているところでございます。しかし、水の需要が落ち込み、料金収入が減少傾向にあること、また退職等による技術者の減少もあり、安価で安全な水を安定的に供給していくため、一層の経営努力が求められている状況にもございます。現在は経費削減を目的に、浄水場の保守点検等を業務委託しておりますが、議員ご指摘の水道法上の責任をも担う第三者委託の導入につきましては、当市といたしましても将来的な課題として、先進地の事例もあることから、こういったことを研究してまいりたい、そのように考えてございます。  その他のご質問につきましては、担当部長から答弁させます。  以上、壇上からの答弁といたします。 ○議長(小川洋平君) 建設部長 ◎建設部長(野崎広明君) 牛泊前谷地線の交差点事故対策についてのご質問にお答えいたします。ご指摘の路線の交差点は、事故の多いことは認識いたしております。そこで、昨年度策定いたしました道路ポイント改良計画におきまして、一時停止カラーゾーンの設置を計画いたしているところでございます。また、優先道路に伴う一時停止等の交通規制は、公安委員会の所管でありますことから、速やかに青森県公安委員会と協議を進め、安全対策を講じてまいりたいと考えております。  次に、市道牛泊前谷地線の拡幅計画についてお答えいたします。当該路線は、都市計画道路下平・東小稲線として、計画幅員は16メートルで都市計画決定をいたしてございます。なお、整備時期につきましては、鉄道敷地を利用した県道三沢十和田線の整備の動向を見ながら進めてまいりたいと考えております。 ○議長(小川洋平君) 観光商工部長 ◎観光商工部長(母良田篤夫君) 駒っこランドの陽だまり広場をキャンプ場として活用する考えについてお答えいたします。陽だまり広場は、家族連れなど多くの方に散歩、軽スポーツ、バーベキューなど利用していただいております。しかしながら、キャンプ場として利用するとなりますと、馬事公苑内の施設では公園内に夜間多くの人がいる状態での管理を想定していないため、また駒っこランドの馬の多くは調教されているため、人の声で騒ぐ、けがをするということはないと思われますが、馬の入っている厩舎を初め、称徳館などの建物の管理上の問題があり、難しいものと考えております。  また、市内には宇樽部キャンプ場、惣辺牧野キャンプ場、長下小中学校跡地にある長下地区交流公園の3カ所のキャンプ場が設置されていることにあわせ、近隣の市町村にも多くのキャンプ場が設置されていることから、現時点では開設について考えておりません。このことから、まずもって既存のキャンプ場の活用促進を図っていきたいと考えております。  次に、駒っこランド内にそり遊びをする広場を設置する考えについてお答えいたします。そり遊びなどをする雪の滑り台は、集客に有効であるとともに、親子で気軽に楽しむことができるものですので、公園内に雪を盛り上げるなどの方法により設置する方向で指定管理者と協議していきたいと考えております。  次に、官庁街通りの名称についてお答えいたします。官庁街通りの名称については、国、県、市の官庁街施設が建ち並んでいることに由来し、昭和57年6月26日に議会の議決を受け、市道名として決定されたものであります。昭和61年には日本の道百選に選ばれたことで知名度が高まっており、市民初め観光客の方々にもその名称が浸透しております。また、愛称として駒街道という名もついておりますが、軍馬補充部があった歴史と馬のオブジェがあることからついたもので、わかりやすく、親しみを持つことができる呼び名として定着しております。このことから、現在のところ、名称を変更することは考えておりません。 ○議長(小川洋平君) 上下水道部長 ◎上下水道部長(石橋清光君) まず、簡易水道等の統合状況についてお答えいたします。平成23年度から平成27年度までの5カ年計画で、上水道第7次拡張事業として、法量地区、段ノ台・川口地区、そして上川目地区、沢田地区、百目木地区の5つの簡易水道を上水道事業に編入し、国庫補助制度により水道管布設などの整備を進めております。事業費ベースに対する進捗状況は、平成24年度末におきまして約24%となってございます。  また、隣接する漆畑、両泉寺、山口、下中里、仙ノ沢の5小規模水道につきましても、上水道から給水できるよう、上水道第7次拡張事業の中で整備を行ってございます。  次に、水道料金の改定についてお答えいたします。水道事業におきましては、平成7年10月に料金改定いたしまして、補助事業等の活用による施設整備や経費の削減に努めたところでございます。その結果、平成23年度末で利益剰余金を約5億円計上していることから、現段階では水道料金の改定は予定いたしてございません。しかし、今後は人口の減少に伴う料金収入の減及び老朽化した水道施設の更新が見込まれますことから、中長期的には経営の合理化に合わせて、現在の水道料金のあり方について再検討の必要があるものと考えてございます。  以上でございます。 ○議長(小川洋平君) 2番 ◆2番(小村初彦君) それでは、再質問させていただきます。  まず1点目、牛泊前谷地線について関連してお聞きしますが、線路を撤去したわけでございますので、七戸上北線から牛泊前谷地線について、いつごろ橋をかけるのか、また整備を実施するのか、再度、もう一度、わかる範囲でお答え願います。 ○議長(小川洋平君) 建設部長 ◎建設部長(野崎広明君) お答えします。  市道牛泊前谷地線の橋梁の架設時期についてのご質問にお答えいたします。当該路線は、先ほど説明したように、都市計画道路下平・東小稲線でございます。当該路線の稲生川を横断する橋については、ボックスカルバート橋にて本年度の施工を予定いたしております。なお、公安委員会との協議では、架橋に伴う信号機等の設置については、供用後の交通状況を見ながら、当面は規制標識で対応するということで進めてございます。  以上でございます。 ○議長(小川洋平君) 2番 ◆2番(小村初彦君) ありがとうございました。そうしますと、例えば橋がかかるとした場合、交通量が多くなる可能性があって、当然近隣の住民は今後交通事故等の危険性を感じると思いますので、この点につきましても十分配慮して検討していただきたいと、これは要望いたします。  次に、私といたしましては、三沢十和田線、例えば信号機の要らない円形交差点、これはラウンドアバウトというそうですけれども、ラウンドアバウトを考えてみてはいかがかと思います。フランスでは、郊外の道路のほとんどが信号をつけずにラウンドアバウトを整備する方針になっているそうであります。このラウンドアバウトについて、日本国内でも100カ所以上あり、安全性が高く、環境に優しく、災害時に運用可能との3つの利点があるそうでございます。当市でも、今後ラウンドアバウトの整備についてぜひとも研究、検討してみてはいかがかと思います。  また、先ほど言われました牛泊前谷地線については、警察機関ともよく協議を重ね、今後拡幅工事も視野に入れた上での整備を要望しておきます。  次に、キャンプ場設置についてですが、管理体制や人件費等に問題がもしあるならば、無人キャンプ場開設との考え方も私はできると思います。この無人キャンプ場開設の考え方について、当局ではどのように考えますか、お答え願います。 ○議長(小川洋平君) 観光商工部長 ◎観光商工部長(母良田篤夫君) 駒っこランド陽だまり広場を管理人を置かないキャンプ場として活用する考えについてお答えいたします。  長下地区交流公園や惣辺牧場など管理人のいないキャンプ場もございます。しかしながら、陽だまり広場は、全国でも珍しい馬の文化資料を展示している称徳館や交流館施設と隣接していることから、防犯上の理由によりキャンプ場としての利用は難しいものと考えております。 ○議長(小川洋平君) 2番 ◆2番(小村初彦君) 管理面で幾つかの問題は確かにあると思いますが、例えば利用については個人の利用は避けて、ほかに子供会や町内会、小中学校といった、ある種責任をとれる団体に限定して利用させていただく方針と定めれば、後始末や管理面においてはきちんと責任を持ち対処すると私は考えます。これらのことを踏まえた上で、今後前向きに検討なさってはいかがかと思いますが、この点について、方向性とか考え方をもう一度お聞きします。 ○議長(小川洋平君) 観光商工部長 ◎観光商工部長(母良田篤夫君) 現在駒っこランド営業中の9時から夕方6時までは、バーベキュー等を利用していただいております。バーベキューが終了後には、管理人が火の消し忘れなどがないことを確認した上で管理をしております。夜のキャンプについては、今現在管理人を夜置いておりませんので、そのような管理ができないような状態になると思いますので、キャンプ場の利用は難しいものと考えております。 ○議長(小川洋平君) 2番 ◆2番(小村初彦君) あそこは本当に見晴らしもよくて、皆さんのほうからぜひともキャンプ場にしていただきたいという、結構私も言われております。当局では、難しい、難しいという答弁でございますけれども、陽だまり広場には新渡戸稲造博士の時の鐘のレプリカがあって、いまだに陽だまり広場自体、市民でさえ知らない人も多い状況でございます。今後キャンプ場開設が難しいというのであれば、例えばですけれども、仮に小中学校の児童生徒や市民にも広く周知していただき、景観のよい陽だまり広場を利用したスポーツや体験学習等、各種イベントができるような対策を講じていただきたいと私はそのように思いますし、これは要望しておきます。  次に、関連してですが、国道102号沿いに駒っこランドの案内看板が設置されておりますが、非常に案内看板が見づらいとの指摘も受けております。こういった指摘について当局ではどのようにお考えかお聞かせください。
    ○議長(小川洋平君) 観光商工部長 ◎観光商工部長(母良田篤夫君) 国道102号にある駒っこランド案内看板につきましては、より見やすく改良するようにしてまいります。 ○議長(小川洋平君) 2番 ◆2番(小村初彦君) ありがとうございます。  次に、スキー場設置の考え方について、指定管理者と協議をし、検討するとの答弁でありますので、十分なる協議を重ね、ぜひとも具体的に安全性を重視した上で、市民が喜ぶような設置をご検討願います。これも要望しておきます。  次に、官庁街通りの名称については、多方面からの意見をよく聞いていただき、時代に沿った名称の変更を考えてはいかがかと、今後の検討をこれも望みます。  次に、関連してですが、官庁街通りではアイスクリームや焼き芋などの行商をしている方がおります。こういった方々に行政として市のマークが入ったはっぴやのぼりなどを支給してはいかがかと思います。私は、観光促進の面で、行商している方は十和田市の観光に一役買っていると思います。これについて補助する考えはあるのかお答え願います。 ○議長(小川洋平君) 観光商工部長 ◎観光商工部長(母良田篤夫君) 官庁街通りで行商している方へのはっぴ、旗などの支給につきましては、市としては考えておりません。 ○議長(小川洋平君) 2番 ◆2番(小村初彦君) これは、景観面とかいろいろな部分を考慮した上で私も言っているのでございまして、これはぜひとも、市としても余りかかりません。10万円かからないと私は思いますが、どうかこれも前向きに検討してはいかがかと思います。これは要望しておきます。  次に、水道事業についてお聞きします。先ほど水道料金の改定はないとの答弁でありましたので、安堵いたしました。  次に、第三者委託に関してですが、実は第三者委託導入について、大河ドラマ「八重の桜」で有名な福島県会津若松市を訪れ、水道事業第三者委託導入についての調査視察を行ってまいりました。会津若松市は、人口13万4,196人、当市の倍の人口であります。水道事業に関しては、平成20年1月に水道事業経営改善策検討委員会を設置し、安全で安定した水道水の供給が図れるか、またそれを実現する能力があるか、維持管理費用の削減を図れるかなどを検討したそうであります。平成20年7月には報告書を取りまとめ、第三者委託導入に向け、リスク分担と責任の所在の明確化、業務要求水準の確保、優良な受託事業者の選定を行い、導入のための基本方針を定め、プロポーザルで第三者業務委託を実施したとのことです。結果として、年間1億3,700万円の削減効果があったと、このような報告を受けました。また、群馬県太田市においても、コスト削減がなされたとの実例がございます。  当市におきましても、3カ年か5カ年計画で目標を具体的に定め、ぜひとも第三者委託導入の方向で調査検討委員会を立ち上げ、プロポーザルで取り組むべきと考えますが、この点について当局の考えをお聞きします。 ○議長(小川洋平君) 上下水道部長 ◎上下水道部長(石橋清光君) お答えいたします。  この第三者委託の開始時期につきましては、現在進めている施設の整備や、あと地元の受け皿となる技術者の育成等が必要でございますので、それらの状況を見きわめた上で研究してまいりたいと考えてございます。 ○議長(小川洋平君) 2番 ◆2番(小村初彦君) 先ほど私申し上げたように、現実に会津若松市とか、あと群馬県の太田市でこれを実際やっているわけです。やはりこれは重点的に研究委員会を立ち上げて、ぜひともこれは本当に目標を定めた上で取り組んでいただきたいと。これは今どうのこうのとこの場では言えませんので、これは要望しておきますので、よろしくお願いいたします。  以上をもちまして私の一般質問は終わります。ありがとうございました。 ○議長(小川洋平君) 以上で小村初彦君の質問を終わります。  暫時休憩します。                           午前11時28分 休憩                                                                   午前11時28分 開議 ○議長(小川洋平君) 休憩を解いて会議を開きます。  昼食のため暫時休憩します。                           午前11時29分 休憩                                                                   午後 1時16分 開議 ○議長(小川洋平君) 休憩を解いて会議を開きます。 △戸来伝君質問 ○議長(小川洋平君) 午前中に引き続き、19番 戸来伝君       (19番 戸来 伝君 登壇) ◆19番(戸来伝君) 「住まば日の本 遊ばば十和田 歩きゃ奥入瀬 三里半」、余りにも有名なこの言葉、言うまでもありません、十和田湖、奥入瀬の魅力を世間にあまねく紹介した大町桂月の名文であります。その歌碑が焼山奥入瀬観光センター前にあります。くしくも一昨日、6月10日は大町桂月88回目の命日でありました。毎年この日、大町桂月を語る会の皆さんが集まり、墓参りやら懇親会やらで故人を偲んでおります。  高知県に生まれた桂月が五戸町の知人に誘われ、初めて十和田湖を訪れたのは明治41年のことです。日光にまさるとも劣らぬと褒めたたえ、桂月はその美しさにすっかり心を奪われました。晩年、蔦温泉に移り住んだ桂月は、6畳間にこもりながら、村長らの依頼に応じて十和田国立公園認定の請願文を書いたと言われております。それが実を結び、十和田国立公園に指定されたのが昭和11年2月1日のことであります。  桂月が褒めたたえた十和田湖や奥入瀬渓流などは、広く国民から愛され、やがて世界の名勝地となり、年間300万人を超える人々が訪れるようになりましたが、これもまた時代の流れといいましょうか、旅行スタイルの変化というか、人の心の移ろいというか、1軒、また1軒と宿泊施設は休業し、土産物店は廃業し、やがて訪れる人も激減して、いまや見るにたえないありさまとなってきたのであります。  ところが、6月6日の夜のテレビニュースに小山田市長が映り、環境省の南川事務次官が登場し、十和田湖畔に放置されている休廃業施設を国が撤去に乗り出すと言うではありませんか。これまで幾度となく問題が指摘され、これまであまたの政治家が取り組みながら、法の壁、行政の壁にぶつかり進めなかったことですが、小山田市長はついにその壁に穴をあけたのです。  壁と言えば、4月24日、青撫山バイパスの工事にも大きな進展がありました。あの5.2キロメートルの事業にゴーサインが出たのであります。5.2キロメートルのうち、9割の4.6キロメートルがトンネルですから、壁に穴をあける最初ののみを当てたようなものです。  さらに、5月末、ユネスコのエコパーク登録を目指し、十和田市が取り組んでいることも発表になりました。今現在登録されているのは、屋久島、白山、志賀高原など5カ所ですから、これが実現すれば地域の活性化に寄与することが大いに期待できるのであります。  こうして見ると、小山田市長は矢継ぎ早に的を射る流鏑馬の名手のようです。この一連のうれしいニュースについては、住民も興味津々だと思います。急な出来事なので通告はしておりませんでしたが、これらの成果について、小山田市長から感想や背景などをお聞かせいただければ幸いです。  さて、本日は3点を通告いたしました。  1つ目は、焼山、十和田湖の総合的な活性化対策についてです。十和田湖、八甲田、奥入瀬といった観光資源を持つ十和田市にとって、焼山地区はまさにそのかなめであります。それに着目した小山田市長は、昨年7月25日、焼山スキー場のゲレンデに大規模なお花畑を整備する焼山フラワーガーデン構想推進協議会を発足させました。ところが、1億2,516万円を投入するこの計画に対し、委員からも市民からも疑問の声が多数上がったことから、全面的な見直しが行われ、ヒマワリ畑は遂行されましたが、夏場にリフトを動かすための工事とか、遊歩道を整備する工事などは結果的に凍結され、都合8,000万円余りの予算執行を見送りました。「過ちては改むるにはばかることなかれ」、1度発表した政策であっても、市民の意見を聞いて改める、まさに中国の古典「論語」の教えを実行したのでしょう。  焼山の協議会からの提言書を受け取った小山田市長は、「もともとスキー場だけを先行させるのが趣旨ではない。焼山地区全体の振興策を考えるのが狙いなのだから。新年度に花と温泉とアートでの活性化構想を策定する。その際は、地元の人々、市民と一緒に進めていく」と語っていたように記憶しております。  その方針を受けた平成25年度予算で、奥入瀬焼山活性化事業として3,465万円が計上され、1に焼山地区活性化、2にスキー場の花整備、3に温泉郷の花活用、この3つの項目が示され、議会でもこれを承認しましたが、ところがその内容となると全くわかりません。  そこでお聞きしたいのですが、1つ目の焼山地区活性化基本構想の策定に当たり、幾らの費用を投じて何をするのか、またどのような手順で進めるのか、わかりやすくご説明ください。  2つ目のスキー場周辺で花の整備を行うについても、幾らの費用を投じ、何をするのか、またどのような手順で進めるのか、これもわかりやすくご説明ください。  3つ目の十和田湖温泉郷内で花の活用を図るも同様です。幾らの費用を投じ、何をするのか、またどのような手順で進めるのか、わかりやすくご説明願います。  2つ目は、(仮称)市民交流プラザと(仮称)教育プラザによる市街地活性化政策についてです。そもそもこのプラザ構想は、老朽化した中央公民館や図書館、社会福祉協議会や老人センターなど6施設を統合するもので、30億円、3階建てで、中央病院の南側に建てる予定でした。一旦凍結を掲げて当選した小山田市長が、その後中央病院の経営改善に見通しが立ったと判断し、加えて中心商店街のにぎわいに役立てようとの声に応え、予算規模を20億円ちょっとに縮小した上で、交流プラザは町なかに、教育プラザは病院の南にと、2つに分けて建設することに決めたものであります。その後、JAとの土地の入れかえや、角地までの買収とか、紆余曲折を経た上でようやく着工が決まりました。  その2つのプラザの入札が5月22日に行われ、教育プラザは総額14億1,561万円で成立したものの、交流プラザは入札予定の6つのジョイントベンチャーが全て入札を辞退するという前代未聞の結果となりました。この件については市民の間で大きな話題になっております。私もあちこちで一体どういうことなのかと聞かれます。ところが、今議会の議案説明でも特別な説明はありません。新聞報道以上のことはわからないでは話になりませんので、私もこの実態がわかりそうな人にいろいろ聞きましたが、さまざまな事情があるのでしょう、どうも歯切れが悪い。市民待望のプラザですので、使い勝手はどうなのか、今現在のデザインがどうなのか気になるところですが、特に交流プラザはそれどころではなくて、合併特例債を使える期限に間に合うかどうか、来年3月末の完成自体が危ぶまれる状況なのです。  交流プラザの予定価格は5億3,500万円でしたが、ある建設関係者の話ですが、「あれではとても請け負えない。有名な建築家だし、話題性があり、自分たちの勉強にも宣伝にもなるから、1,000万円、2,000万円の赤字ならやることもあるが」と困惑した様子でした。「予定価格との差は」と突っ込んで聞くと、「1億円をはるかに超える額だ」と言うのです。  議会が開会した3日に、市は何としてでも3月末までに完成させたいと決意を示し、翌日の4日、予定価格を6億4,400万円と発表しました。5億3,500万円から1億900万円のアップに見えますが、再入札のほうには駐車場等の外構工事が含まれていません。外構工事に幾らかかるか公表されていませんが、仮に1億円ぐらいだとして、本体だけの工事を比較すると、当初の予定価格は4億円強で、新しい予定価格は6億円強ですから、2億円も増額することになります。これは5割増しです。当初の予定価格を発表したのは4月22日です。たった44日でこんなに大幅に増額させたのですから、その予定価格は一体何だったのでしょうか。  そこで3点お聞きいたします。1つ、入札不調後に原因を調査したということですが、建設業者に対して、あるいは設計者に対して誰がどのように調査分析をしたのでしょうか。そして、どういう結論に至ったのでしょうか。  1つ、新しい予定価格は誰が積算し直したのでしょうか。本体工事だけ見ると当初との差は2億円とも5割増しとも推測できますが、本体工事の実際は幾らの増額となるのでしょうか。  1つ、市民交流プラザの事業費は当初予算で8億6,992万円ということで承認をしましたが、9月議会に別計上するという外構工事を含めた事業費について、私たちは一体何億円を覚悟したらいいのでしょうか。  3つ目は、十和田市の名水の実態と保全、活用政策についてです。「世の人の 命をからむ 蔦の山 湯のわく処 水清きところ」、これも大町桂月の歌ですが、昔も今も水は全ての命の源であります。おいしい空気とおいしい水は、豊かな生活の原点なのです。  去る4日、私は建設常任委員会の一員として奥入瀬ろまんパーク北側の新田地区の取水施設や中掫の東側の芳川原浄水場を視察に行ってまいりました。私たちが飲んでいる上水道の水源は、川の水でもなく、湧き水でもなく、全て井戸水です。私たちに安心で安全で、しかもおいしい水を提供するには、最初に設備して、それを維持して、さらに更新をしてと、その費用は年間約22億円にもなるそうです。お金だけではありません。ちょっとの油断も許されない多くの職員の汗と苦労があることもよくわかりました。  ところで、皆さんは苫米地義三さんをご存じでしょうか。昭和21年、戦後初めての衆議院で初当選して以来、運輸大臣や内閣官房長官などを歴任した旧藤坂村生まれの郷土の偉大な政治家です。去る4月29日には、私にとっても特別な日でした。苫米地さんの偉業をたたえる記念碑が建立されたのです。この日、白上稲荷神社には、建立実行委員会の代表を務めた大池神社宮司の松田隆さんを初め、地元の町内会員たちが大勢詰めかけました。市長も朝の掃除から、あるいは丸井裕県議の姿もあり、私も一緒にこの除幕式を祝いました。  実は、この建立する2週間の間、気になる光景を目にしました。市民がポリタンクに水をくんで車に運んでいるのです。ここは俗に白上の名水と呼ばれていますから、不思議でもないし、怪しくもないようなものですが、水に詳しい人に聞いて驚きました。正しくは、白上の湧水と書いてシラウエノユウスイと言うそうですが、ちょろちょろ湧き出ているように見えるこの水、隣の沼の水だから飲めないと言うのです。沸かしてもどうかなとも言っておりました。青森県が認定した名水だそうですが、飲めるかどうかは認定基準にはないとも言います。  そこでお聞きします。1つ、県が認定する十和田市の名水について教えてください。  1つ、その中で飲める名水はどことどこでしょうか。  1つ、名水は安心して飲める水であるべきではないでしょうか。  「極楽へ 越ゆる峠の ひと休み 蔦のいで湯に 身をば清めて」、57歳でこの世を後にした桂月の辞世の歌を紹介し、壇上からの質問を終わります。 ○議長(小川洋平君) 市長       (市長 小山田 久君 登壇) ◎市長(小山田久君) 戸来議員のご質問にお答えいたします。  私からは、通告のありました焼山地区活性化基本構想の件についてお答えいたします。  焼山地区は、十和田市現代美術館、新渡戸記念館などの市街地から、また八甲田地区から十和田湖、奥入瀬渓流への中間地点に位置し、交通のかなめであることから、当地区の活性化が当市全体の交流人口の増加につながるものと考えております。こうしたことを踏まえ、市では花と温泉とアートをテーマに、焼山地区のまちづくりに取り組むため、今年度において奥入瀬焼山地区活性化基本構想及び基本計画を策定し、総合的な観点から新たな魅力づくりに取り組んでまいりたいと考えております。  先ほど議員のご質問にもありましたとおり、この基本計画の策定に当たりましては、地域住民を初めとし、広くご意見をいただきながら進めてまいりたい、そのように考えております。  その他具体的なご質問につきましては、担当部長から答弁させます。  以上、壇上からの答弁といたします。 ○議長(小川洋平君) 観光商工部長 ◎観光商工部長(母良田篤夫君) 焼山の総合的な活性化政策についてのご質問にお答えいたします。まず、奥入瀬焼山地区活性化基本構想及び基本計画策定業務については、委託料ほか約700万円を予定しております。実施に当たっては、公募型プロポーザルにより選定した事業者に、基本構想及び計画策定業務の委託を行います。基本構想策定後は、地域住民を初めとし、広く市民の意見等を伺い、基本計画を策定してまいります。  次に、十和田湖温泉スキー場における花の整備については、委託料ほか約1,900万円を予定しております。造園業者にヒマワリやシバザクラなど試験植栽の委託を行い、育成状況等の調査を行います。なお、十和田湖温泉郷内での花の活用につきましては、今後焼山地区住民等の主体的な花への取り組みに対して、どのような協力ができるのか、地域の方々と相談の上検討していきたいと考えております。  以上です。 ○議長(小川洋平君) 企画財政部長企画財政部長苫米地正樹君) (仮称)市民交流プラザの入札の不調の調査、分析また結論に対するご質問についてお答えいたします。市では、今回の入札辞退という結果を受けまして、設計事務所に対し設計内容、単価等について確認するよう指示をいたしました。その後、先月の29日に設計事務所が来庁し、私、建設部長並びに関係課職員が報告を受け、検討いたしました。その結果、資材、労務費の高騰、中央と地方での仕事のやり方について設計事務所に認識のずれがあったことなどにより、見積もりによる設計価格と実勢価格に大きな乖離が見られましたことから、設計価格を見直すよう設計者に指示をいたしたところでございます。  続きまして、新しい設計価格の積算についてお答えいたします。新しい設計価格は、設計事務所に見直しを指示した結果に基づいたものとなっております。それによりますと、建築本体価格で約1億7,000万円の増となるものと見込んでおります。増分の財源といたしましては、補助対象となった場合にはまちづくり交付金約7,600万円、合併特例債約8,900万円、一般財源につきましては約500万円を見込んでございます。  続きまして、9月議会に計上する外構工事を含め、事業費どのぐらい確保したらいいでしょうかというご質問にお答えいたします。事業費といたしましては、約9億5,000万円程度、およそですけれども、9億5,000万円程度になるものと見込んでおります。それに対する財源内訳といたしましては、増額分が補助対象となった場合には、まちづくり交付金及び合併特例債を活用することによりまして、一般財源ベースでおよそ2,600万円の負担と見込んでございます。  以上でございます。 ○議長(小川洋平君) 民生部長 ◎民生部長(久保田博衛君) まず、名水につきまして、県に認定された名水はどこかのご質問にお答えいたします。県の私たちの名水に認定を受けたものといたしまして、赤沼地区の沼袋の水、相坂地区の白上の湧水、梅地区の落人の里の水、晴山地区の桂水大明神の水の4カ所のほか、法量地区の八甲田清水の計5カ所でございます。  そして次に、飲めるのはどことどこかのご質問にお答えいたします。まず、湧水は一般井戸水の水質基準をクリアしていれば飲用水として使用できるということになってございます。そして、湧水である市の名水は、名水保全対策協議会のご協力を得ながら年6回の水質検査を行っておりますが、この飲用水としての水質基準をクリアしてございます。その結果、全ての名水が飲めるというふうな形になってございます。しかしながら、市といたしまして、市民に飲用水としてご利用いただく際には、市民のより安全、安心を確保する必要がございますので、現在は煮沸して飲んでいただくようにお願いしているところでございます。  次に、安全、安心して飲めるべきではないかのご質問にお答えいたします。市がこの水を提供するということになりますと、やはり不特定の方々に安全で安心な水の提供ということになりますと、水道法等に伴う水質検査や、また定期的な簡易検査の実施、その開示、またくみ取り口の周辺にみだりに人畜が立ち入らないように小屋などの設置、防護柵を講じると。またさらには、衛生面での施設の清潔保持や管理体制の強化、これが必要となります。そのような乗り越えるため課題が多くございます。  以上でございます。 ○議長(小川洋平君) 19番 ◆19番(戸来伝君) 観光商工部長、今新しくなったばかりですので、余りどうのこうのとは……。  再質問は、コンサルタントに業務委託をするようでありますが、市民とか焼山の住民も大いに参加させるべきだと思うのですが、そういう気持ちも含まれておりますか、そのコンサルタントに。  それと、焼山を中心として奥入瀬の芸術祭が開催されるとありますが、市民としての芸術祭の参加というのはどういうふうなことに値するのか。  それと、焼山の観光のPRもさることながら、駐車場とか総合案内所ができて、誰がそのプランを練って、今に至ってこの緊急雇用の7人しているのかも含めて答弁を願います。とりあえず今観光のほうから先にいきますから。 ○議長(小川洋平君) 観光商工部長 ◎観光商工部長(母良田篤夫君) 焼山基本構想作成に市民や焼山の住民も参加させるべきとのことについてお答えいたします。地元住民、学識経験者などで構成された焼山フラワーガーデン事業推進協議会から、平成24年に焼山フラワーガーデン事業に対する提言書をいただいております。この提言書を踏まえ、基本的な考え方をまとめた基本構想を作成いたします。その後、広く市民の意見をいただきながら基本計画を作成したいと考えております。  次に、十和田奥入瀬芸術祭が開催されるが、市民は芸術祭にどのようにかかわるのかについてお答えいたします。広く市民の意見を反映させるために、地元住民や観光事業者などを構成員とした実行委員会を組織し、事業を展開することとしております。芸術祭では、作品を見るだけではなく、奥入瀬焼山地区の空き店舗などを利用し、アーティストトーク、ワークショップ、朗読会、シンポジウム、ネイチャーガイドなど、市民が自由に参加できるセミナーを開催いたします。市民の方を含め参加いただく方に、奥入瀬焼山地区の魅力を知っていただくと同時に、アートへの理解を深める機会としていただきたいと考えております。  焼山駐車場に総合案内ができた件についてお答えいたします。本年度の緊急雇用創出事業により、6月1日から焼山十和田湖温泉スキー場駐車場の一角に白いコンテナハウスの観光案内所を設置いたしました。奥入瀬渓流、十和田湖の玄関口において、総合的な観光案内を実施するほか、本年秋に開催される奥入瀬芸術祭や北海道・東北B―1グランプリなどでの当地域への誘客促進のために設置しております。事業の実施につきましては、焼山、奥入瀬、十和田湖の観光情報に詳しく、地域に精通している十和田湖ふるさと活性化公社に委託しております。観光コンシェルジュ7人を配置しており、10代から40代の男性3人、女性4人でありますが、この方たちは観光案内の経験者ではありませんが、現在渓流ガイドやふるさと活性化公社の職員の指導を受け、市の見どころなどを学んでおり、観光PRができるようになっております。  以上であります。 ○議長(小川洋平君) 19番 ◆19番(戸来伝君) わかりました。  次に、スキー場の周辺の花畑のほうを全て委託ということになっておりますが、入札は終わったと聞いておりますが、どこの業者が落札したのかということと、スキー場の花の整備に関しては市民のかかわりは全く望めないものなのでしょうか。それと、温泉郷内での花の活用の関係ですが、協議会のかかわり、地元町内会の協力体制というのは十分できているのかどうか。 ○議長(小川洋平君) 観光商工部長 ◎観光商工部長(母良田篤夫君) 焼山の花を業者に委託した件でお答えいたします。造園業者による専門的な知識を生かし、植栽地点に合った種子等の選定から植栽、栽培管理、また気象の変化等による緊急的な対応など、一貫性のある総合的な管理により、精度の高い植栽試験結果が得られると考え、全てを委託したところでありますが、委託業者につきましては市内の有限会社楽山庭園となっております。  奥入瀬温泉活性化協議会のかかわりや地元町内会の協力体制についての質問にお答えいたします。現在十和田湖温泉郷内での花を活用した取り組みは、地元町内会や事業者等を会員とする奥入瀬温泉活性化協議会が主体となり、町内の道路や広場を花で飾る計画になっていると聞いております。市といたしましても、町内での花の取り組みについてはどのような協力ができるのか、地元の方と相談の上検討してまいりたいと考えております。  以上です。 ○議長(小川洋平君) 19番 ◆19番(戸来伝君) 市長、今部長が答弁しました。恐らく市長の発案に沿って職員は一生懸命頑張っていると思いますが、最後まで地元を中心とした事業の進捗を強く進めてもらいたいのです。だから、気を抜かないように、市長も随時担当課あるいはその地区に足を運んで、自分の考えを助言といいますか、そういうことができるかどうか。そういうふうにしてもらいたいと私は思っているのですが、そのことをひとつ観光経済に答弁をもらって次に入りたいと思います。 ○議長(小川洋平君) 市長 ◎市長(小山田久君) お答えいたします。  焼山地区の活性化策でございますが、先ほど答弁いたしましたとおり、花、温泉、アート、こういったことをテーマにしながら今後進めていくと。そういう中で、特に花につきましては、何もスキー場だけではないわけで、あの地区を捉まえております。具体的にはこれからどういう基本計画ができるのか、それによってでございますが、基本的にこういう花の整備、また道端の整備等は、やはり地元の方に参画してもらわなければ恐らくこれからの維持管理も大変難しいのではないかと、そのように思っております。そういう意味でも、これからも地元の方にどういう形で参画、どこの部分で参画していただければいいのかというのはありますが、できるだけ意見を聞きながら、地元の協力を願いながら進めていければいいなと、そのように思っております。 ○議長(小川洋平君) 19番 ◆19番(戸来伝君) 次は、プラザの関係で質問いたします。(仮称)市民交流プラザが不調に終わったというのは、新聞等にも大々的に取り上げられて、恐らくこの事業を進める市長が一番落胆をしたと思うのですが、私が登壇して言った、いわゆる来年の3月末までに完成しなければいけないという苦肉の策といいますか、いろいろと質問をしたのですが、その順序立てた事務方の進め方に対しては間違いというのはないと自覚をしていますか。 ○議長(小川洋平君) 市長 ◎市長(小山田久君) お答えいたします。  ただいま事務の進め方について間違いはなかったのかというご質問でございますが、大変タイトな期間での取り組みでありまして、職員も鋭意頑張って、その結果、今回の入札不調は当初想定はしていなかったのですが、進め方にとって、あるいはまた事務の間違いは私はないものと信じております。 ○議長(小川洋平君) 19番 ◆19番(戸来伝君) 実は、その設計業者はプロポーザルで選ばれた業者で、大変世界的にも有名な人ということで、それが新聞とか、あるいは広報とか、市長の口からも、紙面を駆け回ったわけで、その段階で恐らく、例えば総額で、さっき9億何ぼになると聞きましたが、当初プロポーザルで頼むあたり、頼むあたりですよ、何ぼぐらいの建設を予定してプロポーザルでその人が選ばれたのか、わかりますか。 ○議長(小川洋平君) 企画財政部長企画財政部長苫米地正樹君) プロポーザルの要綱によりますと、想定事業費として6億円と要綱に掲載されてございます。 ○議長(小川洋平君) 19番 ◆19番(戸来伝君) 市長、今単純に6億円という数字が出てきました。そうしたら設計屋という人は、何ぼ世界的に有名でも6億円でできる設計書くのが妥当ではないですか。というのは、私最初冒頭に聞いたでしょう。職員に事務的な進め方に対しては何も瑕疵がないという話であったら、設計屋に問題があるのではないですか。と単純な質問をいたします。 ○議長(小川洋平君) 答弁願います。副市長 ◎副市長(西村雅博君) 今部長が約6億円程度の総事業費とございましたけれども、実はプロポーザルのときは確かに想定事業費を6億円と見込んでおりました。ただ、その後プロポーザルの提案に対して、いろいろな市民の方、または利用団体の方からの声を吸い上げまして、その意見をできる限り反映させようと思ったところ、こういう事業費になったということで、ご理解を賜りたいというふうに思います。 ○議長(小川洋平君) 19番 ◆19番(戸来伝君) 単純に5億三千何ぼで不調に終わって、6億何がしで再入札をすると。それは、工期が来年の3月31日というのがあるから、私どももある程度容認をしなければいけないのかなと。いわゆる待望のプラザを建設するためにそういう考えするのですが、なかなか一挙に2億円上積みするという根拠、これいいものをつくるという例えで総額、市の持ち出しが2,600万円ぐらいにとどまるということの理解はするのですが、建設部長、例えば2億円当初予算で土木管理事業にもらったらどれくらいの仕事できますか。 ○議長(小川洋平君) 暫時休憩します。                           午後 1時56分 休憩                                                                   午後 1時56分 開議 ○議長(小川洋平君) 休憩を解いて会議を開きます。  建設部長 ◎建設部長(野崎広明君) 土木費の道路整備に関する予算はおおむね10億円程度でございますので、通常の年間の20%に当たる額で認識しております。  以上です。 ○議長(小川洋平君) 19番 ◆19番(戸来伝君) 今建設部長に振ったのだけれども、当初予算で2億円上積みして獲得するというのはなかなか難しいよね、今までの様子を見てくれば。そういうふうなときに、例えばこのプラザの関係が3月末に建設を完了しなければいけないというもろもろの理由がわかったにしても、2億円上積みするというのはなかなか大変だと思うのです。我々議会に早目にそういう、この前の3日の日の全員協議会のときにも時間をとって知らしめるとか、あるいは市民の皆さんに教えるような場所がなければ、私はこれを建設ありきのために、十和田市内の業者ができないから上積みをしたという単純な考え方、あるいはこの5億3,000万円あったら、隈設計事務所でできる業者を連れてきてくださいと、そういう考え方に立ったことありませんか。 ○議長(小川洋平君) 副市長 ◎副市長(西村雅博君) 十和田市としては、あくまでも市内の業者に工事を発注したいという思いがございますので、隈研吾事務所に連れてきてもらうという考えは初めから持っておりませんでした。 ○議長(小川洋平君) 19番 ◆19番(戸来伝君) 副市長がそこにこだわるから、それは私も賛成ですよ、地元の業者に仕事してもらう。私あえて通告したのに地域の活性化というのをつけ加えているのです。地域の活性化、例えば地元の業者がとったらどういうふうなのにつながりますか。 ○議長(小川洋平君) 副市長 ◎副市長(西村雅博君) 一般論で申し上げますと、労務費等で、賃金等で十分還元されるというふうに思っております。 ○議長(小川洋平君) 19番 ◆19番(戸来伝君) これ以上聞いても、副市長は何か困るような顔していますが、要は地域の活性化につながるように、そして早くいいものが、この金額を超えないでできるように要望して。  それから次に、名水の話ですが、さっき部長が言いました、年6回ほど水質検査をして飲める水だと言いますが、その飲める水というのはどこどこですか、教えてください。 ○議長(小川洋平君) 民生部長 ◎民生部長(久保田博衛君) 市の名水ということで先ほどもお答えいたしましたが、市の名水5カ所ございますが、5カ所でございます。 ○議長(小川洋平君) 19番 ◆19番(戸来伝君) 部長、あんた5カ所と言うけど、5カ所の中に1つ、この水飲めませんと書いているところ知らない、あんた。看板さちゃんと書いてるじゃ、この水飲めないって。だら最初からおめえ俺さ答弁、うその答弁しているのだ。俺はきのうちゃんと見てきたよ、ぐるっとみんな。だら、1カ所、この水は飲めませんと書いている。それなのにあんた、5カ所とかどうのこうのと、おかしい。 ○議長(小川洋平君) 民生部長 ◎民生部長(久保田博衛君) まことに申しわけございませんでした。桂水大明神のお水のことかと思います。これは晴山地区です。これについては、以前いろいろな危機管理がございまして飲めないという表示してございましたが、現在の水質の検査によりますと、今は飲める水になってございますので、早々に看板等の張りかえを一応担当課のほうに先日指示してございます。よろしくお願いいたします。 ○議長(小川洋平君) 19番 ◆19番(戸来伝君) 部長ね、それではあなた怠慢の何物もなかべ。俺きのう見てきてこの話ししているのなんだよ。あんた今、私の質問に対してそういう全部が飲める答弁。で、きのう私が見てきたときは、この水は飲めませんと書いている。まず、それはいいよ、直すと言うから。  私が今取り上げたいのは、白上の名水、これは近くの沼からポンプアップして流しているわけなのです。わかるか。近くの沼ですよ。それを水中ポンプでくみ上げて、その名水の入り口から流しているわけ。私最初に冒頭にも言ったでしょう。その2週間の中で、車で朝来て、携行缶に積んで、それをくんで持っていって飲んでいるわけ、飲んだと思う、私は。飲んだのは見ていませんが、くんでいっているのは見ている。沼の水なのだよ。沸かして飲んで消毒すれば大丈夫だというふうな看板まで書いているのです。でも、市民は、ポンプで集めてそこに出しているというのわからないと思うよ。だから、ちゃんとした名水であなたが飲めると言うなら、湧水を飲ませるような方法を考えたらどうですか。その1点。 ○議長(小川洋平君) 民生部長 ◎民生部長(久保田博衛君) ただいま戸来議員のお話の中で、沼が隣にあるのですが、沼からポンプアップしてというところなのですが、あくまでもあそこは湧き水でございます。沼の隣にある水源地がございまして、そこから水が湧いておりまして、そこから今の水とり口というのですか、そちらのほうに配管して、そちらから流していると。あくまでもこれは湧水でございます。そして、水質につきましては、その水を、先ほども申し上げましたけれども、取り入れ口から出して、取り入れ口の状況のものを検査してございますので、その結果飲めると。それをポリタンクに入れる市民がいて、それを飲んでいるということですので、その方が持って帰ってから、看板等見ていただいていれば煮沸して飲んでいるのではないのかなというふうな形で認識してございます。  以上でございます。 ○議長(小川洋平君) 19番 ◆19番(戸来伝君) 市長、沼の水は湧き水だと今言っているよね。湧き水が沼になっている、そこからくんでいると言ったでしょう。       (「違う」と呼ぶ者あり) ○議長(小川洋平君) 暫時休憩します。                           午後 2時04分 休憩                                                                   午後 2時04分 開議 ○議長(小川洋平君) 休憩を解いて会議を開きます。  19番 ◆19番(戸来伝君) 部長、沸かしても何しても、それは飲んで大丈夫だと言うなら、市長、十和田市の給食センターにその水持っていって、食事に使ってみたら、大丈夫なのなら。だから、そういう紛らわしいことではなくて、ちゃんと湧水とかそれを名水として飲ませるような手だてならわかるけれども、全く沼の一角にポンプアップしているのですよ。それが当たり前の名水だとか水だとか言うのなら、私はちょっと尺度違うと思う。それで正しいと言うなら、給食センターにその水持っていって沸かせて飲ませてみればいい。 ○議長(小川洋平君) 民生部長 ◎民生部長(久保田博衛君) 先ほどもご答弁申し上げました。今、給食センターの子供たちにその水を飲ませて……       (何事か呼ぶ者あり) ○議長(小川洋平君) 暫時休憩します。                           午後 2時06分 休憩                                                                   午後 2時06分 開議 ○議長(小川洋平君) 休憩を解いて会議を開きます。  19番 ◆19番(戸来伝君) そうしたら、名水で、白上のところはポンプアップして飲ませているのですが、今後もそれをそのままポンプアップしてやるようなことをするか、あるいはボーリングをして自噴するような方法をするか、これが1つです。  それと、白上の名水の場所にトイレがあるのです。沼袋にもトイレがあります。しかし、昔式で、今の水洗ではないのです。私が2週間そこにいたうちに、女の人が来てトイレに用を足そうとして行ったら、すぐ出てきたのです。やっぱり使いづらいと思うのです。だから、さっきプラザなんかに2億円も出すのなら、そのトイレを早目に直して、快適な水洗化にさせて、公園として使わせるようなことを1つ。  それと、その近くに水道の蛇口があるのです。あれは水道水ですか。 ○議長(小川洋平君) 時間がありませんので、答弁をお願いします。民生部長 ◎民生部長(久保田博衛君) 先ほど白上の名水についての話でございますので、あそこは水量でも確かに少ない状況等にあります。先ほど議員おっしゃられた部分を含めて、今後ちょっと研究してみたいと思います。  次に、2点目でございます。トイレの件につきましては、水辺環境の保全という観点もございます。また、市民の憩いの場、そういうふうな環境、教育の場としての広場としても、あそこは考えてございます。そういう形の中で、これについても検討してみたいと思います。  次に、第3点目で、あそこの水は水道水かということですが、水道水であります。 ○議長(小川洋平君) 19番 ◆19番(戸来伝君) トイレは水洗化に、市長早目にやってくれるようにお願いをするし、名水のそばに水道を引っ張っているということはどういうことなのですか。そこには手を洗う場所と、ひねれば上にぴゅっと出て上から飲む水があるのです。それは水道だそうだ、今あなた言ったよ。ところが、隣に名水があるのです、10歩も歩かないところに。名水のところに水道あるのは、何、根拠。 ○議長(小川洋平君) 民生部長 ◎民生部長(久保田博衛君) あくまでも市民の方たちには、安心、安全な水を飲んでいただくと、そういうことを踏まえまして水道水をあそこにつけたものと思われます。 ○議長(小川洋平君) 19番 ◆19番(戸来伝君) 安心、安全で水道水を引っ張るなら、あの名水は安心、安全ではないの。あんたさ、いろいろな意味でそういう答弁をするけれども、やはりこれから1年間あんたずっと民生部長なのだから、それを完璧に、人が飲めるような名水の場所にするように、何も市役所の中にいないでそういうのを見て歩いて、水道そばにあるのではなくて、名水の水飲んで、そこで手洗うようなことができるような、そういう体制とるようにできるかできないか、ちょっと答えて。 ○議長(小川洋平君) 民生部長 ◎民生部長(久保田博衛君) 新米の民生部長です。これからもそのようなご指導をいただきながら進めたいと思いますが、今の件につきましては勉強して前向きに頑張りたいと思います。  以上でございます。 ○議長(小川洋平君) 19番 ◆19番(戸来伝君) 部長、あなたに私も時間なくてヒアリングできなかった。でも、早々に答弁もしてくれたし、それを私はよしとして、あなた1年間、名水、ここに名水の神様いるけれども、本当に飲める名水づくりに貢献してみて、そして市民に喜ばれるように、やっぱり名水をポリ缶に入れて持っていってコーヒー沸かして飲むような、そういう十和田市にしてください。  終わります。       (「議長、休憩してください」と呼ぶ者あり) ○議長(小川洋平君) 暫時休憩します。                           午後 2時12分 休憩                                                                   午後 2時13分 開議 ○議長(小川洋平君) 休憩を解いて会議を開きます。  以上で戸来伝君の質問を終わります。 △今泉勝博君質問
    ○議長(小川洋平君) 次に、9番 今泉勝博君       (9番 今泉勝博君 登壇) ◆9番(今泉勝博君) 今議会一般質問、4番目の質問となりましたが、9番の今泉勝博です。よろしくお願いいたします。また、質問は1年ぶりのような気がします。きのう私は2年ぶりぐらいではないかなと思って議会に来て聞きましたら、1年とちょっと過ぎておりますと。市長初め理事者の皆さん、よろしくお願いいたします。また、議員の皆さん、傍聴者の皆さん、いましばらくの時間をお願いいたします。  ようやく春から初夏の時期になり、気候もよくなりましたが、ことしも春先の天候不順により、十和田市官庁街の桜並木も閑散たる人出であり、出店関係者においては大変であったことと思います。農業者の皆さんにおいては、春先の寒さのため、苗の生育が非常におくれ、農家の皆々様は心配な年でもありました。また、春作業も非常におくれ、苦労の多い年でありました。  また、東日本大震災より2年以上経過いたしましたが、いまだに大きな被害の爪跡が残っている状態であります。特に当県三沢海岸の飛砂防備保安林、防風保安林は津波の被害を受け、壊滅状態であり、現在復旧に森林関係者各所が対応に懸命の状況であります。  また、民主党より自民党への政権交代があり、アベノミクスの期待感による円安、株価の上昇等の景気上昇感がありましたが、現時点では株価下落が生じ、景気回復の道のり不透明になりつつある状況です。  また、特に東北地域は、依然東日本大震災の影響及びTPP参加による未知の領域での不安、恐怖等があります。今月5日に、参加者3,000名規模のTPP参加断固阻止青森県民総決起集会が青森市の産業会館にて行われたばかりです。  それでは、通告に従って質問させていただきます。  1つ、仙ノ沢地区に大型養豚場建設についてお尋ねいたします。この事業規模は、どのぐらいなのかお尋ねいたします。  排水量並びに排水処理はどのようになるのかお尋ねいたします。  また、大型養豚のため、公害はない施設なのか、また公害協定書はどのようになるのかお尋ねいたします。  次に、イワナ、マス、アユ等は、この大型養豚場の排水で育てるのかお尋ねいたします。  次に、この大型養豚場は、薬品等は使わないのかお尋ねいたします。  次に、奥入瀬水系の水を十和田市の飲料水として取水しているが、問題はないのかお尋ねいたします。日本の国は、世界で4番目に水のおいしい国と聞いておりますが、このような水のきれいな国、すなわち十和田市民の飲料水の水源の最も風上にあり、この大型養豚場の水は片淵川に流れ、やがては奥入瀬川の合流点付近に十和田市水道事業所が取水場を整備して、十和田市民に飲料水を供給している重要な拠点であるので、市民に安全、安心な飲料水を確保、供給していくことが私たちの責務であると思い、質問させていただきます。  このような風上に大型養豚場ができるのは、イメージが私はよくないと思いますが、市はどのような考えを持っているのかお尋ねいたします。  次に、市は、奥入瀬川漁業協同組合に年間幾らの補助金を出しているのかお尋ねいたします。また、補助金は何の目的で出しているのかお尋ねいたします。  次に、同組合等で構成している奥入瀬地区漁業協同組合協議会の排水同意願の書類について情報を得ているのか、お尋ねいたします。  以上で簡単ですが、壇上より質問を終わりますが、答弁だけは明確によろしくお願いいたします。 ○議長(小川洋平君) 市長       (市長 小山田 久君 登壇) ◎市長(小山田久君) 今泉議員のご質問にお答えいたします。  私からは、今回の大型養豚場建設についての件について、総括的な見解を述べさせていただきます。本市は、恵まれた立地条件を背景にいたしまして、これまで米、野菜、畜産物等の生産バランスのとれた中で、農業が基幹部門として発展し、畜産においては耕種農業との有機的な連携による土地利用型農業の基軸をなす部門として、資源循環型農業を推進する上で大きな役割を担っているものと考えております。  今回市内の養豚事業者が計画している大型養豚場の建設につきましては、水質の汚染や環境への影響が懸念されることなどから、処理水を河川放流することに対しまして反対し、かつ建設の中止を求める声が上がっているところでございます。私としては、市民の安心、安全の推進、そして生活環境を守ること、また一方では、市の基幹産業である畜産業の振興推進も必要であるものと考えております。  こういったことから、養豚場の建設に当たっては、事業者が地域等への十分な説明のもと、地域の方々の理解を得ながら進めることが何よりも重要である、そのように考えております。今後とも市といたしましては、県と連携しながら適正に対応してまいりたい、そのように考えております。  その他のご質問につきましては、担当部長から答弁させます。  以上、壇上からの答弁といたします。 ○議長(小川洋平君) 農林部長 ◎農林部長(高橋智君) 今泉議員の質問にお答えいたします。  まず、第1点目の事業規模についてお答えいたします。事業計画書では、大字奥瀬字北向地内の約11ヘクタールの土地に総事業費26億5,000万円を投資し、繁殖豚舎2棟、分娩豚舎2棟、離乳子豚舎2棟、肥育豚舎8棟、汚水処理施設一式を整備し、母豚2,000頭による一貫農場で、年間5万頭の肥育豚を生産、出荷をする計画となっております。  次に、2点目の排水量並びに排水処理についてお答えいたします。事業計画書では、施設からの排水量は日量約160トンとなっているところでございます。その排水は、汚水処理施設で国が定める排水基準値内に処理され、約80トンは施設の洗浄水として再利用し、残りの80トンは片淵川に放流するとの計画と伺っております。  汚水の処理方式は、複合ラグーンシステムというものであり、1次処理で原水をスクリーンにより固形分を除去、2次処理で固液分離された原水を活性汚泥で浄化処理を行い、3次処理で無機凝集剤を添加し、凝集沈殿処理を行った後、上澄み水を放流するという計画と伺っております。  次に、3点目のイワナ、マス、アユはすめるのかのご質問にお答えいたします。地方独立行政法人青森県産業技術センター内水面研究所によりますと、水産生産物の成育環境として維持することが望ましい基準については、公益社団法人日本水産資源保護協会が設定しております水産用水基準を参考にしているとのことでございます。この基準によりますと、河川におけるサケ、マス、アユの成育条件として、水の汚染をあらわす指標であります生物化学的酸素要求量、BODの基準値は、1リットル当たり3ミリグラム以下とされております。排水は、個別の対象水域の地形や水量等により希釈されることから、水産用水基準の数値だけではすめないかどうかを判断することはできないと伺っております。  次に、4点目の薬品の使用についてお答えいたします。事業者の計画では、汚水の3次処理を行う段階で、2次処理された処理水からリン成分を取り除き、凝集沈殿処理を行うために鉄分を主成分とした無機凝集剤を添加すると伺っております。これ以外に薬品等は使用しないということで伺っております。  次に、奥入瀬川漁業協同組合に対する補助金等についてお答えいたします。市は、同組合に対して、内水面漁業の振興を目的に、稚魚放流及び自然保護に要する経費の補助を行っているところでございます。平成22年度から平成24年度までの実績額は、毎年度同額の46万3,000円を補助しているところでございます。  次に、排水同意願の書類についてのご質問にお答えいたします。市は、奥入瀬地区漁業協同組合協議会へは業務としてかかわっておりませんが、排水の同意に係る書類を有していると伺っております。しかし、事業者と同協議会がどういう目的や経緯で同意書を交わしたか、また内容等については把握しておりません。  以上です。 ○議長(小川洋平君) 民生部長 ◎民生部長(久保田博衛君) この大型養豚場施設について公害対策ということでございますが、まず当該事業に係る水質汚濁等の公害対策については、厳しい排水基準などを踏まえた県の環境影響評価制度に基づく、そしてその許認可がなされた場合にこの事業が実施されるということでございますので、基本的にそういう厳しい評価制度に基づいた審査が行われているということで、公害問題は発生しないものと認識しております。  そして、公害防止協定はどのようになるかということでございますが、地域住民の健康維持と生活環境及び自然環境の保全ということから申しますと、この公害防止協定については市として結ぶということになります。  以上でございます。 ○議長(小川洋平君) 上下水道部長 ◎上下水道部長(石橋清光君) まず、養豚場からの処理水排出による水道水源への影響についてお答えいたします。奥入瀬川と片淵川との合流点付近の新田地区には、水道水となる原水を取水している水源が3カ所ございます。この地点から取水する原水は、奥入瀬川の表面を流れている地表水ではなく、井戸からくみ上げた地下水であります。これを芳川原浄水場に送り、消毒などの処理を施した後に、塚ノ下配水池へ送水いたしまして、毎戸へ給水しております。仙ノ沢開拓地域に建設が計画されている養豚場から排出される処理水は、水質汚濁防止法に基づく排出基準内であることや、水道水となる原水は井戸からくみ上げた地下水であることから、今の段階では水道水の水質への影響を結論づける状況にはないものと考えてございます。  次に、養豚場から処理水が排出されることによりまして、水道のイメージダウンになるのではないかというご質問にお答えいたします。片淵川の上流に計画されている養豚場から排出される処理水は、先ほども述べましたが、水質汚濁防止法に基づく排出基準内の排水であり、また水道水源は地下水で毎月水質検査を実施していることから、イメージのみでの水道事業への影響を判断することは好ましくないものと考えてございます。  以上でございます。 ○議長(小川洋平君) 9番 ◆9番(今泉勝博君) それでは、処理水は80トンはもう一回やって使うと、80トンは流すと、こういうことですが、日本の国は台風が来ます。台風が来た場合に、気象条件等によって雨水が大量にあそこへ発生した場合には、これの対応策なんていうのは、こういうのはしっかりきちんとできているのですか。 ○議長(小川洋平君) 農林部長 ◎農林部長(高橋智君) お答えいたします。  雨水等の混入が考えられるが、その対応策についてお答えいたします。雨水の混入対策や未処理液の流出対策等については、関係法令等の基準を踏まえ、許認可権を持つ県において、適切かつ適正に指導、助言が行われるものと考えております。  以上でございます。 ○議長(小川洋平君) 9番 ◆9番(今泉勝博君) それでは、この大型養豚場というのは、非常に大規模な養豚場ですね。この被害等が発生したときの対策というものを想定しているのか、どうなのか。 ○議長(小川洋平君) 答弁願います。民生部長 ◎民生部長(久保田博衛君) この答弁で合うかどうかちょっとあれなのですが、被害の発生時対策ということで、先ほどお話ししましたが、当該業者とは公害防止協定を結ぶことになります。そして、その公害防止協定におきましては、地域の健康または生活環境に被害が生じた場合は、市は業者に対してその事故の拡大、または再発の防止に必要な措置を講ずることができると、そしてこうした事故の場合、直ちに事業者に応急の措置を講じ、速やかに復旧に努めるということを、このことをやってもらうことになります。  以上でございます。 ○議長(小川洋平君) 9番 ◆9番(今泉勝博君) 部長、私が聞いているのは、想定外の台風時についてどういう風体なことを想定しているのですかということを聞いているのです。 ○議長(小川洋平君) 農林部長 ◎農林部長(高橋智君) 大変申しわけございませんでした。お答えいたします。  その想定等については、市では詳細な説明は受けておりませんので、把握しておりません。大変申しわけございません。 ○議長(小川洋平君) 9番 ◆9番(今泉勝博君) それでは、先ほど部長は、イワナ、魚はすめる、ある程度のことは薄まるからすめるということですね。       (何事か呼ぶ者あり)  黙って聞いていてください。あなたたちも聞きたいなら質問しなさい。  この事業は、相当なコンクリを使うことになると思うのです、私は。となるというと、魚は一番弱いのはセメントに弱いのです。このような対策はどうなっているかということを聞いているから、この想定はしているのですかということを私は聞いているのです。 ○議長(小川洋平君) 答弁。農林部長 ◎農林部長(高橋智君) お答えいたします。  ただいまのご質問は、コンクリート等の建設の際の流出かと思いますけれども、そのようなものはもちろんいろいろな関係団体等からの指導等があって、そういうものはないものと考えます。  以上でございます。 ○議長(小川洋平君) 9番 ◆9番(今泉勝博君) それでは、平成4年ですか、十和田湖の立石地区に奥入瀬ファームという大型養豚場が建設ということになって、これが反対の請願が上がりまして、旧十和田湖町では反対の請願が可決になっております。これがなぜ可決になったかということを説明願います。 ○議長(小川洋平君) 農林部長 ◎農林部長(高橋智君) お答えいたします。  旧十和田湖町の大型養豚場進出についてお答えいたします。旧十和田湖町、平成4年当時に、旧町立石地区へ大型養豚場の建設計画がございましたけれども、地区住民及び町議会が反対決議をいたしまして、事業者が建設を断念したという経緯がございます。この反対理由の一つとして、近隣に住宅地が散在しているということでの反対があったということでございました。  以上でございます。 ○議長(小川洋平君) 9番 ◆9番(今泉勝博君) 部長、なかなか明快な答弁ありがとうございましたと言って、また再質問いたします。  このとき、まだ十和田湖町と十和田市は合併しないときです。この書類を読んでみますというと、十和田湖町の議員の方々が十和田市の市民がこのような大きな養豚場ができれば排水が流れると、すぐ近くに十和田市が水道を掘ってくみ上げて市民に与えていると、このためによくないということで、私はこの文面を読んでみれば、そういうことで十和田湖町では議員の方々はこれに反対したのです。       (「20年も前の話だ」と呼ぶ者あり) ○議長(小川洋平君) 上下水道部長 ◎上下水道部長(石橋清光君) ただいまのご質問にお答えいたします。  新田地区で取水されました水道水は、蛇口から出るまでの間に現在も3段階の水質検査を実施してございます。まず、第1段階といたしまして、井戸から取水した原水につきましては、一般細菌、大腸菌など15項目を毎月検査いたしてございます。さらに、カドミウム、水銀などを含めた41項目を年に1回、回数が多い項目では年4回の検査を実施しております。第2段階の浄水処理した水道水及び第3段階、最後になりますけれども、蛇口から出た段階での水は、それぞれ水道法に基づく50項目を毎月検査しているところでございます。今後とも今までと同様に原水及び水道水の水質検査結果の推移を注視することで、水道水の安全確保を図ってまいりたいと考えております。  以上でございます。       (「質問するのなくなった」と呼ぶ者あり) ○議長(小川洋平君) 9番 ◆9番(今泉勝博君) 質問するのがなくなったと言っておりましたけれども、一応さっと勉強してきておりましたから、そのことだけ質問させてください。  去年8月29日ですか、五戸地方にこのような大きな養豚場が建設するということで、この問題でですね、あなた方も、私が書類上げると言ったら要らないと、向こうからもらったそうですね。このことについては、自治会の会長の意見として、養豚場進出は適切ではないと、それから悪臭問題は当然懸念されることであり、容認できない。それから、建設当初は問題がなくても、将来に不安や問題が残ると、こういう風体なことで、この自治会長が6名で異議を申し立てて、これが建設が否決になってあるのです。これは十和田市はどう思っているのですか。 ○議長(小川洋平君) 農林部長 ◎農林部長(高橋智君) お答えいたします。  五戸町の件につきましては、おいらせ町の畜産会社が五戸町の公共用地に大型養豚場の建設をするという計画でありましたけれども、五戸町では先ほど議員がご指摘したように、自治会長等の意見等を踏まえて、さらには公共用地への建設を認めないということで、養豚業者が断念したと伺っております。  以上でございます。 ○議長(小川洋平君) 9番 ◆9番(今泉勝博君) 先ほど市長は、地域の住民に説明することと、こういうことを壇上で言っていましたね。五戸地方は、6町内会の会長がだめというあれを出してやっているのです。今旧十和田湖町が15町内会があるのだそうです。これの13町内会長が反対を表明していると。このようなことから、6名よりか13名では大した多いと思いますけれども、市長、これをどう考えていますか。 ○議長(小川洋平君) 市長 ◎市長(小山田久君) お答えいたします。  今回の建設の件では、確かに多くの町内会の方が反対、町内会というか、署名とか等あるかと思うのですが、しかしながらやはりこの計画の内容も知らない、あるいはまた処理の方式等もまだ十分に理解していない、そういう方もいらっしゃると思います。したがって、そういうことから、そういう意見を踏まえて事業費は今度どういう形で対応するのか等々もありまして、やはり今後とも事業者は地元の関係者には十分説明していくべきではないのかなと、そのように思っております。今回の事案につきましては、国の補助金あるいはまた市の補助事業が入っていないということで、市には権限がないわけでございますが、冒頭に申し上げましたとおり、住民も大事だし、あるいはまた産業振興も大事だと、そういう観点でこれからも対処していただきたい。また、そのようにしてまいりたいと、そのように考えております。 ○議長(小川洋平君) 9番 ◆9番(今泉勝博君) それでは、ここからは関連質問行いますから、議長許してくださいよ。通告外だとは言わないでください。  今仙ノ沢へ事業を行おうという事業者は、米田の石倉地区に4農場ですか、持っているわけなのです。これで地域の皆様方から苦情がなかったかどうか、公害防止協定に基づいてお聞きします。 ○議長(小川洋平君) 民生部長 ◎民生部長(久保田博衛君) 現時点で私が把握している部分につきましては、平成23年度ごろに何らかの相談があったということしか把握してございません。その相談の内容につきましては、同敷地内からパイプ等が見えまして、そこから排水がなされているのではないのかというふうなお話だったと聞いております。それにつきましては、先日議員から調査の依頼というか、いろいろありまして、先日確認したところ、それは雨水のパイプであったというところまで、私、今の段階で確認をさせていただいております。  以上でございます。 ○議長(小川洋平君) 9番 ◆9番(今泉勝博君) それでは、苦情がありましたということを認めますか。 ○議長(小川洋平君) 民生部長 ◎民生部長(久保田博衛君) 公害防止協定に基づく苦情ではないと認識しております。 ○議長(小川洋平君) 9番 ◆9番(今泉勝博君) 公害防止協定の苦情ではないと。実は、7日の日、あなた方のまちづくり支援課ですか、課長がかたって、部下が2人かたって、そのほかに私と立派な保証人を、ここにいた人と一緒に行ったのです。なぜかといいますと、たまたま打ち合わせているとき舛甚議員が来て、いや、実はあした9時に見に行くことになっている、あなたも行きませんかと言ったから、私も行きますということで行ったのです。そうしたら、課長、あそこの住民は、非常にもう水が臭くて飲めないと、それについてみのる養豚は水道に機械をつけてくれたと。これは認めますね。       (「関連があるんだばさ、おらんど汚水プラントのので議会で採択している         べ」「関連質問なんていうのは認められねんで」と呼ぶ者あり) ○議長(小川洋平君) 暫時休憩します。                           午後 2時48分 休憩                                                                   午後 2時48分 開議 ○議長(小川洋平君) 休憩を解いて会議を開きます。  9番 ◆9番(今泉勝博君) 私が関連質問しますと言ったとき、議長は認めて質問させているでしょう。何してくれば今度は、やれないからとめるということなのか。       (「いやいや、余り飛躍し過ぎているから」と呼ぶ者あり) ○議長(小川洋平君) 暫時休憩します。                           午後 2時48分 休憩                                                                   午後 2時49分 開議 ○議長(小川洋平君) 休憩を解いて会議を開きます。  9番 ◆9番(今泉勝博君) 私は、今みのる養豚が大型養豚場を建設すると、このようなことになっているのに対して質問していることについて、では一体公害、それから違反、こういう風体なのはなかったのかということを聞くのですよ。これについて議長、とめるのですか。 ○議長(小川洋平君) 暫時休憩します。                           午後 2時50分 休憩                                                                   午後 2時50分 開議 ○議長(小川洋平君) 休憩を解いて会議を開きます。  9番 ◆9番(今泉勝博君) それでは、議長、この公害防止協定に基づいて、あなた方はきっちりした書類をとっているのか。       (「今から」と呼ぶ者あり) ○議長(小川洋平君) 暫時休憩します。                           午後 2時51分 休憩                                                                   午後 2時52分 開議 ○議長(小川洋平君) 休憩を解いて会議を開きます。  9番 ◆9番(今泉勝博君) 休憩中に、私にしゃべらせるというのなら、この書類に基づいて全部しゃべりますよ。       (「休憩解いたんで」と呼ぶ者あり) ○議長(小川洋平君) 休憩解いていますので。  9番 ◆9番(今泉勝博君) もう一回公害防止協定の今やっていることについて、私がお尋ねしてもよろしいですか、議長。       (「当局が答弁してもやっているか、やっていないかわからないんだから、         やっていなければ、これからやるというのを当てにされないんで。それ         を確認しているということなのよ」「どこさ公害防止協定と書いてある         ど、あなたの通告によ。ちゃんと、それ通告さ何もおめの書いてねがべ」         「なに、そったらの、通告じゃなく、しゃべっているかもわがねがべ」         と呼ぶ者あり) ○議長(小川洋平君) 民生部長 ◎民生部長(久保田博衛君) 公害防止協定につきましては、先ほどもお話し申し上げました、地域住民の……       (「聞こえません」と呼ぶ者あり) ○議長(小川洋平君) 声高くお願いします。 ◎民生部長(久保田博衛君) 公害防止協定につきましては、地域住民の健康維持と生活環境及び自然環境の保全ということで、市長が必要と認めた場合、その利用者と結ぶということでございます。そして、議員お尋ねの今市と公害防止協定を結んでいる事業者は12事業者ございます。  以上でございます。 ○議長(小川洋平君) 9番 ◆9番(今泉勝博君) 私が今やっているのは、市が公害防止協定に基づいてきっちりやっているのですかということを聞いているのですよ。 ○議長(小川洋平君) 民生部長、答弁お願いします。民生部長 ◎民生部長(久保田博衛君) お答えいたします……暫時休憩をお願いいたします。 ○議長(小川洋平君) 暫時休憩します。                           午後 2時54分 休憩                                                                   午後 2時55分 開議 ○議長(小川洋平君) 休憩を解いて会議を開きます。  民生部長 ◎民生部長(久保田博衛君) 今現在違反や苦情等はないということでございます。 ○議長(小川洋平君) 9番 ◆9番(今泉勝博君) これから行う事業予定者が今までのことできっちりやっていますかということを私は聞いているのですよ。 ○議長(小川洋平君) 民生部長 ◎民生部長(久保田博衛君) 違反や苦情等はないということで把握してございます。 ○議長(小川洋平君) 9番 ◆9番(今泉勝博君) では、実は私のところへこういう風体な、実は私のうちの玄関にこれが入っているのです。この書類、公害防止協定書という書類が。この時点であなた方と打ち合わせのとき、この書類が市の中にありますねと、こう言いましたら、ありますと言ったから、これ、では公文書ですなと言ったら、そのとおりですと言ったのです。なぜ私はこういうことを聞いたかといえば、国会の楢崎弥之助という議員が防衛省問題で委員会で質問しましたね。そうしたら、委員、どこを聞いてこんな書類で質問しているのですかということになったら、結局はにせの書類つかませられて、あの人はもう次からは議員に出なくて終わったのです。それから次は、民主党のにせメール問題というのがありましたね。そして、ホリエモンの件であの人も失職しているのです。私は、一体この書類が来たとき、何かなと思ったですね。       (「それどっから来たのよ」と呼ぶ者あり)  わからない。 ○議長(小川洋平君) 暫時休憩します。                           午後 2時57分 休憩                                                                   午後 2時58分 開議 ○議長(小川洋平君) 休憩を解いて会議を開きます。  9番 ◆9番(今泉勝博君) 私が聞いているのは、この書類を基づいてしっかりした指導は市はやっているのですかということを聞いているのです。       (その書類は何だ」と呼ぶ者あり) ○議長(小川洋平君) 民生部長 ◎民生部長(久保田博衛君) 議員のお手元にある資料、これにつきましては……、4月に入りまして、公害防止協定に基づきますと5月、8月、10月に協定に基づいた検査等をその企業等がしなければならない部分がございます、その事業所等が。それに基づいて、4月の後半でしたが、どのような形になっているか、私が担当課のほうに確認をしまして、速やかに5月に検査したら、それを提出してもらうようにということで、今事務担当のほうに指示しました。その事務担当のほうで調査のためにつくった資料かと思われますが……       (何事か呼ぶ者あり)  以上でございます。       (「2人して飛躍してそったら話ししたってだめだ。質問する人もちゃんと         わかるように質問してくれないと何たなってしゃべっている」と呼ぶ者         あり) ○議長(小川洋平君) 9番 ◆9番(今泉勝博君) わかるように私は質問します。皆さん方はわからないと言われましたから。これは、公開条例に基づいて、私は今の件についてこの書類を申請してとったものです。あなた方も打ち合わせで何回もこれやったでしょう。       (「それ何だ」「中身が大事だよ、中身が」と呼ぶ者あり)  これの中に、悪臭防止対策等報告書というのがあるのです。アンモニア、検出されず、硫化水素濃度、検出されず、さっき戸来議員が水の問題で相当質問しておりましたね。       (「真っすぐ中身聞けって」「杉山かわってしゃべろ」と呼ぶ者あり)  この中に、ずっと見ていきますというと、実は大腸菌が、これは相当権威のある間違った書類ではないと私は思っています。大腸菌がゼロになっているのです。排水口からとった水ですよ。 ○議長(小川洋平君) 暫時休憩します。                           午後 3時01分 休憩                                                                   午後 3時02分 開議 ○議長(小川洋平君) 休憩を解いて会議を開きます。  9番 ◆9番(今泉勝博君) あなた方がみのる養豚から、この書類はきっちり、この公害防止協定書に基づいてとってあったのですかということを聞いているのですよ。1年間にこの協定書の中では、5月と8月と10月にとらなければならないことになっているのです。       (「とって問題ねえと言ったべ、さっきた」と呼ぶ者あり)  とっていないのです。この書類を見ますというと、5月、8月、10月に何するものが、4、5、6と月が並んでいたりなんかするのです。一体こういうことで、しっかりしたあなた方が公害防止協定を結んで、指導しているかということなのです。 ○議長(小川洋平君) 民生部長 ◎民生部長(久保田博衛君) 公害防止協定で結んでいる内容につきまして、検査等行われた部分、これらの報告についてはきっちりと報告を受けるようにいたします。また、その中で若干遅滞等があれば、その辺もきちっと事務に従ってやっていただけるように事業者のほうには指導してまいりたいと思います。  以上でございます。 ○議長(小川洋平君) 9番 ◆9番(今泉勝博君) この仙ノ沢地区について、実はその打ち合わせのとき、あなた方と相当長時間打ち合わせをしましたね。そのとき、実は打ち合わせをして私が3階に上がっていったら、杉山議員といて雑談していたのです。そうしたら、そのときいた職員が来て、実は申しわけない、書類は全然とっていないと、このようなことを言っているのですよ、あなたの部下が。これについてどう思うか。       (「議長、休憩しなさい。あなたの部下というような固有名詞出ているんだ         よ。その人大変なことになるよ。あなたの部下というのは誰だと言われ         たらどうするのよ。そこまで今泉議員が今触れているんだからさ。それ         はやっぱり慎重を期すべきだ、議会は。もしその人がさ、これ認めたら         どうなるの。この書類の問題なんで、郵便物に入っていた書類」と呼ぶ         者あり) ○議長(小川洋平君) 民生部長 ◎民生部長(久保田博衛君) 5月23日現在で調査が終わりまして、その時点で提出状況については提出されたという形で私のほうに報告があっております。  以上でございます。 ○議長(小川洋平君) 9番
    ◆9番(今泉勝博君) では、この件は次回にもう一回しっかり質問するということにしまして、次は魚のことについて聞きます。補助金の目的は何で出しているのか。魚振興のため、魚をふやすためと。それでもこのように排水は出してもよろしいのですよということになっているのですが、これで魚がふえますかということ。 ○議長(小川洋平君) 農林部長 ◎農林部長(高橋智君) お答えいたします。  先ほども答弁申し上げましたとおり、内水面研究所によりますと、すめるかどうかは、河川の地形及び水量等によって希釈されることから、その個々の河川について判断することはできないということで伺っておりますので、ご理解いただきたいと思います。  以上です。 ○議長(小川洋平君) 9番 ◆9番(今泉勝博君) 先ほども言っていましたけれども、ここに書類がありますね。3ppmでなければ繁殖しないという書類。この事業者が出している書類を見ますというと、30ppmになっているのです。希釈するということですけれども、確かに薄まれば、それは希釈になりますね。これで魚がすめるかなと、こういうことなのです。  そのほかに、先ほども部長が答弁しておりましたけれども、実はこの奥入瀬川漁業組合の組合長、それから協議会の会長、同じ人がやっております。これが実はここの今事業をやろうという会社から_______同意書に判ついている。       (「ちょっと待って」「これだばわかねえ」と呼ぶ者あり) ○議長(小川洋平君) 暫時休憩します。                           午後 3時08分 休憩                                                                   午後 3時09分 開議 ○議長(小川洋平君) 休憩を解いて会議を開きます。  9番 ◆9番(今泉勝博君) 排水の同意についてというのに、同意発行時は放流事業の協力金10万円を支払うことと、こういうことなのです。       (「全然違う」と呼ぶ者あり)  そうではなくして、こういう書類がある。       (「それ最初から最後までちゃんと読んだらいいじゃ。わけのわからない罪         かぶせた言い方して」と呼ぶ者あり) ○議長(小川洋平君) の言葉に訂正するということですか。 ◆9番(今泉勝博君) はい。       (「訂正するかしないかちゃんとしゃべらせろ。本人さ、意味わかんねえの         さ」と呼ぶ者あり) ○議長(小川洋平君) 9番 ◆9番(今泉勝博君) では、先ほど言いましたが、全部読みますね。平成24年9月24日申請のあったみのる養豚十和田奥瀬農場新築工事の排水の水路放流に同意するに当たり、以下のことを条件とすると。1、同意書発行時に放流事業の協力金10万円を支払うこと。それから、別紙漁業協力協定書を締結し、これを遵守すること。こういう風体な書類があるのです。 ○議長(小川洋平君) それに訂正をするということですね。 ◆9番(今泉勝博君) そう。 ○議長(小川洋平君) 「そう」ではなくて、9番議員のほうからそういう発言をお願いしたいと思います。 ◆9番(今泉勝博君) こういう風体な金をいただいて同意をするという書類がありますよということ。       (「それもらってどうやしたってよ、そんでねえべ、最初に質問したのは」         と呼ぶ者あり) ○議長(小川洋平君) 暫時休憩します。                           午後 3時10分 休憩                                                                   午後 3時11分 開議 ○議長(小川洋平君) 休憩を解いて会議を開きます。 9番 ◆9番(今泉勝博君) 先ほどの私の発言を削除していただきたいと。  次にもう一回読みます。       (何事か呼ぶ者あり)  お金もらったのを、ちゃんとしたしっかりしたことに……そうすれば、議長やらなくてもいいですか、これ読んだだけでいいですか。 ○議長(小川洋平君) 休憩します。                           午後 3時12分 休憩                                                                   午後 3時12分 開議 ○議長(小川洋平君) 休憩を解いて会議を開きます。       (「議長、今まで不穏当な発言は謝罪だけではないんで。今まであったでし         ょう、いろいろと」と呼ぶ者あり) ○議長(小川洋平君) 9番、時間もそろそろなものですから。 ◆9番(今泉勝博君) それでは、このようなところへ魚はふやしますよということですが、補助金出していながら、同じ人がこちらから協力金、今これは預かり金としているのだそうです。こういうことがあっては私はならないと、このように思っているから質問しているのですよ、わかりますか。       (「わからない」と呼ぶ者あり)  では、最後に時間となりましたから、私は今のせんりたい神社に来るということは、非常に旧十和田湖町の人たちが、これはもう汚れる、十和田市の飲む水が汚れるということで、奥入瀬ファームですか、ここをやったところがノーということを出していると。こういうことですから、市長、十和田市も、十和田6万5,000人の市民がこのとおり、あの非常にこのような水を飲むということは私はイメージがよくないと思っておりますから、ひとつ。  それから、1つ、上下水道部長…… ○議長(小川洋平君) 時間ですので、質問を終わらせていただきますので。  以上で今泉勝博君の質問を終わります。  暫時休憩します。                           午後 3時14分 休憩                                                                   午後 3時29分 開議 ○議長(小川洋平君) 休憩を解いて会議を開きます。 △発言の取り消しについて ○議長(小川洋平君) ここで9番議員から発言の申し出がありますので、発言を許します。  9番 ◆9番(今泉勝博君) 先ほどの私の一般質問において、不穏当な発言がありましたので、取り消してくださるよう議長にお願いいたします ○議長(小川洋平君) お諮りいたします。  これを許可することにご異議ありませんか。       (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小川洋平君) ご異議なしと認めます。  よって、申し出の発言のとおり、取り消しは許可することに決定いたしました。 △工藤正廣君質問 ○議長(小川洋平君) 次に、6番 工藤正廣君       (6番 工藤正廣君 登壇) ◆6番(工藤正廣君) 6番、明政一心会、工藤正廣です。私どもの明政一心会の会長は、豊川泰市であります。私は、通告の内容からずれないように質問してまいりたいと思います。よろしくお願いいたします。  最近議員活動について、市民から大変厳しい意見が続発しております。税金を給与としてもらっていながら、その活動が見えない、報告もない、議員は公僕ボランティアの考えを持って市民にサービスをしなければならないと、常に公約を掲げ、その結果を出すべきと手厳しい意見であります。特に首長、市長は、公約マニフェストの成果を数字で出さなければならず、大変厳しいものがあります。私は、政治というものは、生涯教育と同じ考えであると思っております。市民がいかに幸せな生活ができるか、その1点に努力するべきと考えますが、そうならないのが現実であり、常に修正、変更し、改革、努力することが肝要で、それが政治家の原点と思っております。これができなければ、4年に1度市民から洗礼を受け、落選となります。議員は、落選しないよう努力しなければならない。  しかし、私は、ポピュリズムになってはいけないと思います。この考え方は、1890年代、アメリカ第3政党の人民ポピュリスト党の人民主義であり、また1930年代、中南米で発展した労働者を基盤とした民族主義的政治運動であり、基本的には労働主義のことだろうと思っております。私は、そうでなく、毅然と自分の考え方を用い、支持者に説明することが肝要であり、それができなければ、また落選となります。  議会改革特別委員会が設置されてから2年が経過いたしました。議員の改革意識もかなり高まっているように思います。それが議会基本条例の策定であるが、これは議員が当たり前のことを当たり前に活動することを文章化するだけのことであり、基本的には本人の考え方次第に尽きると思います。  それでは、本題に入りたいと思います。  病院改革について伺います。生命の尊厳は何か。高齢化社会を迎え、医療費がさらに増大の一途をたどっています。特に団塊世代は大変な時代の到来となり、その医療費は莫大な金額になると思います。しかし、人間としてこの世に生命を受けた以上、必ず死の洗礼を受けなければなりません。禅の教えに、生まれて死ぬ一度の人生をどう生きるか、それが仏法の教えであると説いております。長生きすることが幸せか、短命で死ぬのが不幸せか、そうでなく、問題はどう生きるか、これが基本であると教えています。これは仏法に限らず、全ての教えに共通することと思います。いずれにしても、最低一度は皆さん病院のお世話になると思います。  日本は世界一の長寿国、女性は87歳、男性は80歳になりつつあります。しかし、青森県は男性は3歳ぐらい平均寿命が短いようであります。この背景には飛躍的な医学の進歩が貢献しているのであります。  我が十和田市でも、164億円を投じ、すばらしい病院を建設したが、既に5年経過しました。経営はなかなか厳しいものがあります。一番の原因は、国の医療基準が大幅に削減されたこと、大学病院を独立行政法人に変えたこと、このことによって大学病院側は経営を優先させ、医師を引き揚げたこと、つまり医師の配置が二極化になった。また、医師は、産婦人科、小児科等、訴訟されやすいリスクの多い医者になる人が減ってまいりました。このことが全国の自治体病院の経営を圧迫させたものと思います。今現在、自治体病院は7割以上赤字経営であります。我が市の当初事業計画もさらに下方修正、産科、小児科、麻酔科、突然の医師不足であります。私は、あと医師が10人いれば、何とか経営が成り立つのではないかと考えております。  市長も15億4,000万円を繰り入れするなど、英断を持って不良債務を解消したが、何か一時的なカンフル剤にすぎず、抜本的な経営システムを変えなければ慢性的な赤字病院になると思います。一般的に市民病院は赤字でもいいと思うが、限度を超え、一般会計まで脅かすようではいけないと思います。歴代の院長、管理者も努力したが、なかなか結果が出ず、引退。今までの自治体病院は、医療と経営は別々で、医師は治療だけに専念すればよかったが、今は経営もしなければならず、大変なものがあると思います。しかし、病院は市民の生命を預かる大事な機関であり、どんなことがあっても存続させなければなりません。かつて千葉県の銚子病院が閉鎖された事実もあります。その意味からも、今度新しく就任された丹野院長、松野事業管理者には、絶大な期待をし、この十和田市を救っていただきたい、心からお願いするものであります。  しかし、経営は一人ではできません。管理者の考え方を全職員が理解し、情報を共有することが基本であり、スタッフ全員が全力投球しなければ結果が出ません。ただ、職員もかなり頑張っていると思うが、慢性疲労ではミスが出ます。医師も当然であり、休息も必要で、笑顔の病院に変えなければなりません。また、トップの考えを職員に理解させることが大事であり、できない職員は民間であれば排除されます。一人でも対立的な者がいれば、そこから崩れてまいります。経営は人がやるものであり、その教育が肝要と考えます。つまりやる気がある者はどんどん伸ばしてやる能力主義も必要かと思います。しかし、病院は地方公営企業法全部適用自治体機関であり、そのようにできないが、この病院は市民のために建てられた機関であり、公僕という理念を忘れてはならないのであります。  病院経営については、議会でも多くの議員から意見が出ました。そのかいもあり、病院も大変よく変わってまいりましたが、職員もかなり頑張っています。褒めてあげたいところだが、市民はまだまだ厳しい意見であります。前の管理者にも申し上げました、背伸びした計画でなく、現在の医師数でできる効率的な適材適所の計画を策定するべきと考えます。特に医師の確保は最大の目標になると思います。  そこでお伺いいたします。  1、収支がゼロになるためには医業収益が幾ら必要か。  2、医師が何人増員したら収支がゼロになるかお伺いいたします。  3、医師住宅を新しく建築するべきと考えるが。答弁をよろしくお願いいたします。  次に、スポーツ連携協議会についてお伺いいたします。スポーツ振興については、この議会でもさまざま議論されてまいりました。十和田市も市民1スポーツを掲げ、スポーツ熱もますます盛んであります。健全な身体には健康な精神が宿ると言われ、生涯教育においてもスポーツは不可欠なものであります。かつて自治体も予算が潤沢な時代、それぞれ体育館、グラウンド、競技場など自前で持ったが、老朽化で修繕費が多くなり、かなり財政を圧迫しています。当然新築は無理、頭の痛いところだと思います。  私は、スポーツ振興による経済の活性化を提唱してまいりました。県大会、全国大会を実施することで経済効果を上げる、これが一番と思っています。しかし、最近は、外部のスポーツ団体が屋内で練習するようになり、コートが不足になってまいりました。我が市でも、県営スポーツ施設の建設を重点要望に掲げ、商工会議所、議会も一丸となって進めることは皆さん周知のとおりであります。しかし、このことがいつ実現するか、先が見えない話であり、実施するとしても恐らく10年以上の期間が必要となります。したがって、それぞれ自治体が持っている施設を有効利用することが肝要であり、スポーツ教育も公益で運営することが大事であり、まさに定住自立圏構想の観点からも、スポーツ連携協議会を創設し、お互いの効率を図るべきと思います。  そこでお伺いいたします。  1、施設の共有化を図るべきと思うが、その考えをお知らせください。  2、施設利用料の統一化を図るべきと思うが、その考えはどうかお知らせください。  次に、地域自治会の設置について伺います。少子高齢化がさらに進み、老人化率が上がり、社会保障が毎年1兆円以上増大となる今、地方行政も対策をしないと、それだけに予算がかかり、市民サービスの低下になります。限られた税収でいかに費用対効果を出すか、厳しく財政運営をしなければならなく、ますます市長の手腕にかかると思います。国は、地方分権を提唱しています。私は、このことを地方も同じと考え、導入して取り入れるべきと考えております。  その基本が町内会に自治会を設置して、できることはその地域でする、この考えは他の議員からも提唱されております。基準を条例で定め、交付金を出し、環境整備、民生、相互互助を自治会にやらせることが肝要と思う。ただ、町内会の規模が違うことから、合併することも必要であり、その枠組みを検討することが大事であると思います。今でも小規模町内会は1戸当たりの負担金が多くて大変であると伺っております。その観点からもさらにやるべきと考えます。結論的に言えば、市民力を向上させる、自分たちのまちは自分たちで守る、このことが基本であると考えます。  そこでお伺いいたします。  1、町内会の合併、統合の考えはないかをお伺いいたします。  2、自治会を立ち上げる考えはないかお伺いいたします。  以上、壇上からの質問を終わります。 ○議長(小川洋平君) 市長       (市長 小山田 久君 登壇) ◎市長(小山田久君) 工藤議員のご質問にお答えいたします。  まず、施設の共有化についてお答えいたします。定住自立圏の圏内にある公共施設の相互利用につきましては、定住自立圏共生ビジョンに基づきまして、共同中心市でもあります三沢市と協議を進めているところであります。今年度は、圏域市町村内の公共施設で相互に利用できる施設の調査を行いまして、そしてこの圏域内において相互利用できる施設の選定を行うことにしております。この調査結果をもとにしまして、来年度、平成26年度からは圏域市町村間において、公共施設の相互利用に向けた調整を行い、まず整ったものから段階的に施設の相互利用を図ってまいりたいと考えているところであります。  その他のご質問につきましては、担当部長等から答弁させます。  以上、壇上からの答弁といたします。 ○議長(小川洋平君) 病院事業管理者病院事業管理者(松野正紀君) 収支がゼロになるための医業収益についてのご質問にお答えいたします。  まず初めに、私はこの4月1日から事業管理者として着任いたしました松野でございます。よろしくお願いいたします。  当院におきましては、これまでも鋭意経営改善に取り組んできたところでございます。こうした中、平成23年度決算では、医業収益は約68億7,000万円となっており、単年度資金収支は約3億円の黒字となっておりますが、一般会計からの特別支援を除きますと、実質的には約3億2,000万円の資金不足の状況にあります。この資金不足を医業収益で補うために、薬品費や診療材料費などの収益を上げるために必要な経費を考慮し、試算しますと、合計で3億9,000万円程度の増収、収益が必要となります。したがいまして、収支が均衡となるための医業収益の総額は72億6,000万円となります。  以上です。 ○議長(小川洋平君) 病院事務局長 ◎病院事務局長(中居雅俊君) 医師を何人増員したら収支がゼロになるかの質問についてお答えいたします。平成23年度市町村立病院経営便覧によりますと、当院の医師1人1日当たりの診療収入は41万9,378円となっており、年間約1億5,000万円の収益を上げていることになります。しかしながら、収益を確保するためには、当然給与費、材料費等の費用も発生いたしますし、各診療科の診療単価、コスト状況も違うことから、一概に必要となる医師数の明示は難しいものがありますが、仮に一定の必要経費を差し引いた医師1人当たりの診療収入をもとに試算すると、収支がほぼ均衡するためには4名程度の医師の増員が必要となります。  次に、医師住宅の建築に関するご質問にお答えいたします。現在医師住宅につきましては、当院所有の住宅と不足の住宅については民間の住宅の借り上げなどで対応しているところでございます。当院所有の医師住宅は、昭和54年建築の若葉住宅、昭和59年建築の第一青雲荘、平成2年建築の花園住宅などの建築後の年数がたっており、経年劣化が進んでいる状況にあります。このような状況から、医師住宅の整備の必要性は認識しているところでありますが、整備には多額の経費が必要とされますことから、今後の経営状況を見据えた中で検討してまいりたいと考えております。  以上です。 ○議長(小川洋平君) 教育長 ◎教育長(米田省三君) 施設利用料の統一化についてお答えいたします。  定住自立圏圏域内の各市町村の施設利用料の統一化については、それぞれの市町村の事情があり、直ちには施設利用料金を統一することは難しいと思われますが、定住自立圏域の公共施設の相互利用を推進する中で、圏域市町村と十分協議して、できるところから進めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(小川洋平君) 民生部長 ◎民生部長(久保田博衛君) 町内会の合併、統合を促す考えはないかについてお答えいたします。町内会は、地縁的なつながりや地域事情を背景として、自主的に組織された任意団体であり、地域の実情に合わせ、自立した活動と運営を行っております。あと、町内会の合併、統合に当たっては、地域性、地域事情、老人クラブや子供会などの複合的な組織形態、町内会エリアの拡大など、協議によって解決すべき課題も多く、町内会同士の自主的な取り組みによることが望ましいものと考えております。したがいまして、現在のところ、市といたしましては、合併、統合を促すことは考えておりませんが、地域機能を維持する上で、人口減少、少子高齢化が進展する中での重要な課題であると捉えており、今後は町内会の再生、活性化のための対策の一つとして調査、研究を進めてまいりたいと考えております。  次に、自治会を立ち上げる考えについてお答えいたします。十和田市の自律的発展を図るためには、地域住民の自主、自立による地域経営は、まさに議員おっしゃるとおり、目指すべき姿であると考えております。しかしながら、その実現のためには、町内会を中心にさまざまな団体が連なって地域づくりを行っていく組織づくりや人材の育成、住民の意識の醸成、また行政におきましてもコミュニティー支援に対する全職員の理解度や能力の向上、全庁横断的な体制づくりが課題となります。このようなことから、現時点では、市の業務の総括的な受託を前提としました自治会、町内会を立ち上げることはちょっと難しいものと考えています。市といたしましては、今後町内会活動の活性化に向けた啓発や学習活動、市民活動支援事業や職員の地区担当制などの取り組みを通じまして、町内会連合会と連携を図りながら、将来に向かって持続的に活動できる仕組みづくりとして、調査、研究してまいりたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(小川洋平君) 6番 ◆6番(工藤正廣君) 大変どうもありがとうございました。  まず、病院についてお伺いいたします。今度新しい松野病院事業管理者、本当に期待しているところであります。よろしくお願いしたいと思います。改めて、今議会が初めて我々議員の前でいろいろな意見を聞かせてもらえる、その場だと思って質問申し上げたいと思います。  蘆野前病院事業管理者、残念でありますが、退任されました。改めて院長も含め大変期待したいところであります。そこで、改めて、正式な場で、病院事業管理者の医療に対する考え方、このものを少しだけ、1分半ぐらいでまとめていただけませんでしょうか。これははっきり皆さんの前で、今の病院事業管理者はこういった考えを持っている、このことをぜひ示してほしいと。病院事業管理者、ちょっとここ、ひとつお願いいたします。 ○議長(小川洋平君) 病院事業管理者病院事業管理者(松野正紀君) 今一番大事なところをお聞きになられたことだと思います。  私は、前の病院、仙台市におったのですが、そこの院長をしておったのですが、やっぱり病院の収益あるいは経営状況というのは、国の診療報酬、あれでかなり左右、当然ですけれども、あれに左右されてばたばたしていたところがあったのです。それはそれとして、やっぱり大事なのは、いい医療を病院に来てくださる方に提供できる体制をきちんと整えていくと、それで安全、安心な医療を提供する、それが病院の最大の使命、あるいは職員の最大の使命だと思っています。当然収支というのは大事なのですが、それはいろいろの条件で変わってきますけれども、しかしそれは常に片方にきちんと目配りしてやっていかなければならないというのもございます。その両輪、バランスよくやっていくのが上層部というか、トップの使命だと思っています。 ○議長(小川洋平君) 6番 ◆6番(工藤正廣君) 恐らく初めて病院事業管理者から市民の前で自分の考え方を話されたのだろうと思います。ここで前にも、前病院事業管理者にも申し上げましたけれども、今回これから病院事業管理者を中心とした抜本的な、大幅に仕組みを変えるべきだと、私はこう考えていました。  そこで、1番の、収支がゼロになるという、これは売り上げを上げればいい話であって、72億円というようなことで答弁ありましたけれども、これは72億円でも75億円でもいいのですけれども、その実態がどうなのか、やっぱり現状で上げられる収益の中に医療のシステム、サービスシステム、仕組みを変えていくべきだと、このことを申し上げてまいりました。ですから、分岐点については、何かここにいろいろ、豆新聞とか、市の広報には若干の誤差がある。75億6,000万円の収支に83億円とか、こういうふうな報告をされていますけれども、これ見るとびっくりだなと、こういう感じしていると思うのです。相当改革されていると思うのですけれども。  そこで、改めて、私は前から定義してまいりました。ここでもう一度、病院事業管理者がかわりましたから、今現在一般病棟は325床ございます。ここで1つお聞きしたいのが、答弁と一緒にお願いしたいのですけれども、改めてベッドの病床率の利用率、70%を超えると変えなければならない、そういう基準がありますけれども、ここを平成22年、平成23年、平成24年の病床率の回転率と、それに対してのベッド数の削減についてどうなのか、ちょっとお知らせください。 ○議長(小川洋平君) 病院事業管理者病院事業管理者(松野正紀君) 今のご質問で、私来てまだ2カ月ちょっとなので、現状把握している途中だということになると思うのですが、多少ベッドの稼働率は低いと思います。これは、昨年から来ている丹野院長との考えとか一緒に進めていますが、必要によっては病棟の再編あるいはもうちょっと効率のいい病棟使用、院内のスペース使用を考えていこうという段階でございます。 ○議長(小川洋平君) 病院事務局長 ◎病院事務局長(中居雅俊君) 一般の病床利用率についてお答えいたします。  平成21年度69.9%、平成22年度76.6%、平成23年度77.3%、平成24年度70%となっております。  以上です。 ○議長(小川洋平君) 6番 ◆6番(工藤正廣君) 当初事業計画には、大体通常270床ぐらいにして、80%に近い事業計画を立ててあったのですけれども、初年度は、平成22年ぐらいは76.6%ですか、相当頑張ってきていると思うのです。ただ、ここに来て、昨年は70%、ぎりぎりまで落ちてきていると、いろいろな状況が変わってきていると思うのです。私は、この70%を素直に捉えるべきだと、逆に言うとですね。背伸びをしないで。  今病院事業管理者がかわりましたから、思い切って実際に現状の医師、スタッフ、看護師、この状況の中でできる無理のない医療体制をつくるべきだと、逆にそういった形で改革していくことが大事ではなかろうかなと。壇上で申し上げました、やっぱり無理はいけません、無理は。数字だけを並べるのですけれども、これはやっぱり抜本的に思い切った改革をして、適材適所で進めていく。その中において、医師をふやすこともこれは大事でありますけれども、とりあえずは現状ではどうなるのだと、それが今の最終収支バランスがゼロになる、売り上げが、医業収益がどうなのか、そういったところも含めて。今逆に言うと、病院事業管理者にエールを送りたいのです。思い切ってやってほしいと。細かいことは申しません。特にいろいろ国の施策の中で、先般も岩手県なんかも大分県立病院も半分ぐらいは黒字化されてきていると、これも全適であります。20ぐらいの病院があるのですけれども。ただ、まだまだ青森県は、自治体病院はかなりの慢性的な赤字であると申しますので、ですからこういったことも含めて、余り詳しいことは言えませんけれども、とにかく病院事業管理者に、院長に期待しております。頑張ってください。  それから、病院の医師住宅の件であります。今昭和54年、昭和59年と、かなり古くなってまいりました。これは、財政、金があれば、ぽんぽんと建てて、医者もすぐ病院の近くにすばらしいマンションつくってあげて、ただ給与だけ上げるとなればなかなか難しい問題があると思う。医師を迎えやすい環境もつくるべきだろうということで、これを提案したわけでありますけれども、この後に石橋議員もその手法についていろいろご質問するそうですから、詳しいことはそちらからまたあると思うのですけれども。これはやっぱり環境も変えるべきです。いい環境で医師に頑張ってもらうと、そういったことも必要ではないのかなということで、一応これも提案いたしました。とりあえずこれは今すぐできることでもない。優先する学校の耐震とか、かかるところはいっぱいあります。でも、これはやっぱりきちっと、必要経費であります。これは恐らく市長も同じ考えを持っていると思うけれども、まだ予算をつけられる状態ではないだろうと、そのように推測していますから、とりあえず頑張ってください。  次に入ります。次、町内会の自治会の組織であります。これはっきり言って今現状、市民の皆さんはいろいろなことをやってほしい、いろいろな要望があります。しかし、現状の枠組みの中においては、すぐ全てかなえてあげることが非常に難しいと思います。これは、これからの十和田市を健全につくっていくためには、自治会なり市民の考え方、我々は我々の地域で守るという、こういう考え方になっていかなければ、一から十まで何でもやっていられる状況ではないと思う。かなりこれは金がかかることなのです。限られた税収の中で、例えば道路でも公民館でも公園でも民生的なことでも、やるといっても大変なのです。今部長から、いろいろ条件が極めて難しそうだなという答弁があったのですけれども、これは絶対やるべきだと思うの。5年なら5年、今の民生部長の時代にその素案をつくって、次の部長に送るぐらいの気持ちでやってほしいのです。  ただ、その原点は、今いろいろな団体がある、子供会とかの話ししましたけれども、町内会でもいいのです。そこにちゃんとしたルールづくりをする。一部触れましたけれども、前に土木でも道路支援事業とか、簡易的な道路、材料を支給してその地域にやらせる。極論を言えば、除雪、その地域のそのエリアはこことここまで、その地域に補助をする、この枠組みでやってくださいと。それは、工事として発注してもいいのです。ただ、これを全部満遍なく市民のためにやっていくのは大変であるから、やっぱり市民力をもっと活用するべき、この素案をつくるべきだと思うのです。ここについては、ちょっと市長、どうでしょうか、こういう考え間違っているか、市長にお伺いしたいと思うのですけれども。 ○議長(小川洋平君) 市長 ◎市長(小山田久君) お答えいたします。  町内会の今の件でございますが、昨今の町内の会員が少なくなっている、そういう状況、あるいはまた今後人口減少等々を踏まえれば、当然今のままでは大変厳しい状況になるのかなと思っております。  一方で、町内活動と申しますのは、行政、いわゆる地域自治、そしてまた私どもの行政自治、これが相まって一つの地域をつくっていく、そういうことからすれば、何らかの形で地域自治、住民自治と申しますか、活動を強化していかなければいけない。当面市内では、例えば自治会ではなくて、地域コミュニティーみたいな組織を幾つかの町内会にまたがって取り組んでいて、それなりの効果があらわれているのもありますが、まずそういったことから取り組んでみて、そして将来的にはこの地域自治会のような形になれるのであれば、これはある意味では行政からすれば大変理想的だなという気がしております。しかしながら、いろいろな課題等がありますので、まずできることからといえばなんですが、そういう地域のコミュニティーを、現に活動している地域もあります。そういったことを踏まえて、今回職員も町内会の活動に入ると申しますか、学区制になるのか、そういう形はともかくとして入り込んで、一緒に地域づくりをしようと、そういうことで今年度は考えております。大変参考になりました。 ○議長(小川洋平君) 6番 ◆6番(工藤正廣君) 市長から答弁いただきました。これは大変大事なことだと思う。これは、私たちの十和田市を守っていくという考え方は、これからいろいろな地方分権の時代、我々がそういった形に変わっていかなければならないのだろうということであります。  今町内会も、小規模町内会、例えば電気料の負担だけは耐えられないとか、いろいろな少子化の問題とか出てまいっています。一番ひどい例は、商店街とか、店がどんどんなくなってきて、その負担だけが上がってくるとか、そういう状況になっていますから、これは例ですけれども、そういったことも連合町内会に働きかけることも大事だろうと思います。これは要望しておきます。  次に、スポーツ振興、これは前からも説明ありました、私はスポーツ議員と言われながら、体育館のことを何回も申してきました。ただ、不足であります。でも、県営体育館も恐らく10年以上かかると思います。恐らくここにいる皆さんがほとんどいない時代に突入するのだろうと思うのです。でも、ここでスタートさせて次に送っていく。しかし、現実は毎日なのです、毎日。ですから、今現状の施設を有効利用するためには、今言った定住自立圏構想のもとに、その枠組みのもとに、ある施設、これを有効利用することが肝要ではないのかなと思っていました。  前にも触れましたけれども、特に次の利用料、特に今我々バスケットボール、コートが足りなくて、六戸町とか東北町に行くのです。単価が違うのです。今そのものを選手、子供たちに負担といえば、なかなか容易ではない。特に今、はっきり言って東北町の体育館、耐震改修してすばらしいコートになっているのです。値段が上がったのです。でも、これは仕方ない、コートが足りないから借りることになるのですけれども、これは恐らく教育長の場面にいくと思うのですけれども、これは今の答弁にあったように、できるところから話題にして、お互いに常にその情報をきちっと把握して、お互いに使っていく、そういうような仕組みをこれから進めていければなと思います。一番安いのは六戸町なのです。考え方、六戸町はどうでも使ってくれればいいと、人がいっぱい来てくれれば助かると。途中でアイスクリームとかジュース買ったり、自動販売機も売れるわけ。いろいろな考え方があるのですけれども。やっぱり私の町に人がいっぱい来ているよとか、これを基本に考えているようであります。ですから、これもすぐできることではないのですけれども、ぜひこれを枠組みに入れて、できる地域、できる町村ですか、これからそれを入れて検討してほしいということで、私の終わります。  以上です。 ○議長(小川洋平君) 以上で工藤正廣君の質問を終わります。 △会議時間の延長 ○議長(小川洋平君) この際、会議時間を延長します。 △舛甚英文君質問 ○議長(小川洋平君) 次に、3番 舛甚英文君       (3番 舛甚英文君 登壇) ◆3番(舛甚英文君) 時間が遅くなりましたけれども、3番、日本共産党の舛甚英文です。  皆さん、これからの日本経済はどうなるのでしょうか。アベノミクスがもてはやされる中、予想以上に早く株式や証券市場が混乱し、このままでは円安を通り越して円の大暴落も予想されます。結果として、バブルになることはあっても、最初からバブルを起こすことを目的にした危険で無責任な政策は、歴代の政治にもなかったことです。一部の資産家や大企業を除けば、庶民や中小企業は円安による燃料や原材料の高騰で苦しんでいます。アベノミクスには、内需を温め、所得をふやす政策が一つもないことが一番問題です。  不安定労働者をなくし、賃上げを図ることは最も肝要なことです。内部留保の1%を賃上げに回すだけで8割の大企業で月1万円の賃上げができる。非正規雇用でも、時給100円以上の賃上げができるといいます。しかし、今政府が成長戦略の3本目の矢と称してやろうとしていることは、世界で一番企業が活動しやすい国を目指すと言っていることです。これは、労働法制緩和と称して、正規労働者の首切りをたやすく金銭で解決できるようにすることであり、残業代ゼロにするものであり、世界で一番労働者が生きづらい国をつくることであります。金融緩和の矢も、財政出動の矢も、過去に失敗したものばかりであり、国民にはまさに3本の毒矢であるのです。さらに、社会保障の改悪、消費税の導入と、さらに2本の毒矢が控えています。  また、TPPについても、昨年の総選挙の公約に反して、参加を推し進めています。TPPについて、的確な指摘がアメリカの消費者団体、パブリック・シチズンからなされています。この団体は、かつてラルフ・ネーダーさんがつくったものです。そこでは、「TPPの秘密の一つは、それが貿易に関する協定ではないということ。TPPには29の章があり、貿易に関係するのは5章だけで、それ以外は国内法より国際ルールを優先させ、多国籍大企業に新たな特権を与える章ばかりである」と述べています。さらに、外国企業が他国企業を訴えることができるISD条項により、アメリカの大企業は、裁判で既に4億ドル相当を稼いでいるとしています。いかに日本の国益をないがしろにし、経済主権を放棄したものかと断ぜざるを得ません。皆さんはどう思いますか。  それでは、通告に従い質問に入ります。  1つ、環境行政から質問します。今仙ノ沢地区に大型養豚事業が予定されています。これに対して、片淵川流域の住民から養豚場建設に対する反対の請願が出されております。その理由として、①、水利関係者及び住民に全く説明がなく、許認可の手続が進められており、水利関係者や流域住民は反対であること。②、建設予定地は、市民目線から見れば、海抜380メートルも高台であり、位置的に十和田市の風上に当たり、不適地であること。また、十和田市の飲料水の水源であること。③、排水放流予定河川の片淵川は、水量等の状況から見ても汚濁排水を許容できる余地がなく、環境の悪化は避けられないこと、建設当初は基準をクリアしても、施設の劣化等により状況が変わること。さらに、先祖伝来の清流であり、これを汚すことなく次世代に引き継ぐのは、自分たちの責務である。④、特に中掫の広瀬橋から上流は、十和田市民の水がめとして永遠に保全していくべきもの等々と述べられています。私は、この地域住民のこれまでの生活の歴史に根差した要望、訴えは、非常に重いものがあると考えます。  そこでお尋ねします。市長は、住民のこの訴えに対してどのようにお考えですか。  2つ、市の行政改革についてお聞きします。  ①、ここのところ毎年のように職員の数が減らされていますが、これは市民サービスの低下につながるものと考えます。今後どこまで減らす計画なのかを伺います。  ②、ことし4月の人事異動について質問します。本来人事については、議員が口を挟む余地のない市長の専管事項であろうと思います。しかし、私の質問は、これに当たらないと考え、市民サービスの低下を憂えての質問と受けとめてください。ある部署に移って、1年でまた異動する例がことしは特に多くあったのではないかと思われます。職員がいい仕事をしようと思えば、経験を生かして、来年はこうしようか、ああしようかと考えるのが普通です。上司の言うことだけを行っているのでは住民サービスの向上は望めません。職員の意欲と研さんの上に経験がサービスの向上につながります。このことについてのお考えをお聞きします。  3つ、生活保護行政について。政府は、さきに年金よりも生活保護費が高いなどと、国民同士を対立させるやり方で、ことし8月から3年間で最高10%の生活保護基準の引き下げを決定しました。さらに、生活保護の申請を断念させ、窓際で追い返す水際作戦の合法化を進める保護法の改悪を最近強行しました。改悪の理由になっている不正受給額は、政府の統計でも全体の0.5%にすぎません。不正受給と言われる中には、子供が高校生になってアルバイトを始めたが、その届けをうっかりやっていなかったなどのミスも少なくなく、悪質なのは少数にすぎません。  日本の生活保護で早急に解決が迫られているのは、収入が最低生活費未満の人が生活保護を受けていない、捕捉率が余りに低いという問題です。捕捉率は、日本では2割程度しかありません。ドイツでは6割、イギリスでは5ないし6割、フランスの9割と比較して、日本の低さは異常だと言わねばなりません。ことしの5月に国連社会権規約委員会から日本政府に対して出された総括所見は、恥辱のために生活保護の申請が抑制されていることに懸念を表明し、生活保護の申請を簡素化し、申請者が尊厳をもって扱われることを確保するための措置をとること、生活保護につきまとう恥辱を解消する手だてをとることを勧告しています。しかし、改悪された法律は、この勧告を踏みにじるものであります。申請者が一番嫌がる扶養義務者への調査権限の付与、つまりこれまで生活保護の要件ではなかった親族の扶養、いわゆる仕送りなどを事実上の要件にしていることです。  そこで質問です。  ①、窓口での対応は、これまでとどのように変わりますか。それとも変わりませんか。  ②、十和田市のこれまでの生活保護の実態、受給世帯数と受給者数はどうですか。ふえているのではないかと思います。そこで、さきの質問とも関連しますが、ケースワーカーは充足していますか、実態をお知らせください。  4つ、ボランティアについて伺います。青少年健全育成協議会など半官半民のようなボランティアもあれば、全く自主的な民間ボランティアもあろうかと思います。その自主的な民間ボランティアについて、どの程度市役所は把握しているのか、また市行政とボランティアとの関係はどうなっているのかお聞かせください。  ②、現在青森県には、青森県ボランティア連絡協議会という組織があり、13の自治体連絡協議会からと地域グループから参加されています。残念ながら十和田市には連絡協議会が存在しません。ないことに伴う不便さもあろうかと思います。今後つくることについてのお考えはどうですか。  5つ、行政一般について伺います。過日地域において議会報告会、意見交換会がなされました。活発な質問等がなされましたが、その一つに次のような意見や質問がなされました。「交流プラザ等の市民検討委員であった。基本計画に対する答申を行ったが、交流プラザについては自分たちの意見が生かされていない」、「議会は常任委員会などで議論をしていないのか」などです。  そこでお尋ねしますが、市長は市民の意見、答申をどのように生かしたのでしょうか。  また、同じ意見交換会で出された要望には、「東公民館の芝生を広げてくれたが、東中学校の道路まで広げてほしかった。今後ぜひ検討してほしい」というものでした。今グラウンドゴルフ人口がふえて、広さの限界から人数を抑えているといいます。いきいき湯っこの会は、高齢者の介護予防事業として実施され、大変好評であり、費用対効果も生まれていると思います。グラウンドゴルフの用地拡張事業も前期高齢者には同じような効果があろうかと思います。ぜひ早期の改善を行い、市民の声に応えていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。  以上、壇上からの質問とします。 ○議長(小川洋平君) 市長       (市長 小山田 久君 登壇) ◎市長(小山田久君) 舛甚議員のご質問にお答えいたします。  私からは、職員数の削減の件についてお答えいたします。旧十和田湖町と旧十和田市との合併後の職員数の削減につきましては、平成18年3月に策定いたしました第1次十和田市行政改革大綱、これは平成17年度から平成21年度までの5カ年でございます。そして、その後、平成22年3月に策定いたしました第2次十和田市行政改革大綱、これは平成22年度から平成26年度まで、これに基づきまして今計画的に進めているところでございます。  こうした計画の基本的な考え方は、計画期間内に事務事業の見直しを図り、民間委託の推進、指定管理者制度の導入などにより、積極的に定員管理の適正化を推進しながら、計画的に職員数の管理を行っていこうと、こういうものであります。加えて市民サービスが低下しないよう、また将来の十和田市を担う職員の資質向上を図りながら、市民満足度を高めるための組織を目指すもので、単に職員数の削減ということが目標ではありませんですし、いかに効率のよい行政ができるのかと、こういうことを念頭に置いて実施してきたところでございます。  今後もいわゆる地域主権一括法に伴う市への権限移譲と各分野の業務を取り巻く環境を踏まえまして、どのような業務の選択と集中が可能なのか等について精査し、職員の適正な配置に努めてまいりたい、そのように考えております。  その他のご質問につきましては、担当部長から答弁をさせます。  以上、壇上からの答弁といたします。 ○議長(小川洋平君) 民生部長 ◎民生部長(久保田博衛君) 仙ノ沢地区に予定されている養豚事業に対する請願についてお答えいたします。まずもって、生活環境は保全されなければならないものであります。しかし、当該事業の実施において環境保全や公害防止のためのより厳しい排水基準等をクリアし、県の許認可を得るなど、法令等に基づいた所定の手続をとって進められている場合は、市として当該事業の建設計画に対し、直接かかわれる状況にはないということでご理解をいただきたいと思っております。  次に、市内のボランティア団体と行政との関係についてお答えいたします。市では、平成17年度に環境づくりや観光振興などに主体的に取り組むボランティア団体等の活動状況の調査を行い、基礎的な団体情報を把握しております。また、市社会福祉協議会では、福祉分野の団体を中心として幅広くボランティア団体の登録に取り組んでおり、市としましてはこうした情報とも照らし合わせて、ボランティア団体の把握に努めてきたところでございます。今後は、まちづくり支援課にボランティア等市民活動に関する業務が集約されましたことから、活動しやすい環境づくり、活動の支援、サポート体制の充実、活動に参加したい人への情報提供など、市民の公益的活動を支援する総合窓口として事業の充実を図ってまいりたいと考えております。  また、県や各団体からのボランティア活動に関する情報の把握、共有につきましては、団体と関係の深い市の所管課や社会福祉協議会などと連携を密にして、団体全体との情報の共有、活用ができる連絡体制の構築を目指してまいりたいと考えております。  次に、今後十和田市にボランティア連絡協議会をつくることについてお答えいたします。ボランティア団体相互の課題解決や、会員の意識、活動の向上、地域課題の解決のための行政との連携などを目的として、平成19年度に十和田市民活動ネットワークが設立され、現在17団体が加入し、勉強会や情報交換などの活動を行っております。市としましては、こうした現在ある団体の育成と活用を図ってまいりたいと考えておりますので、現時点においては新たにボランティア連絡協議会をつくることは考えてございません。  また、県ボランティア連絡協議会への参加促進につきましては、市社会福祉協議会と連携し、当該協議会の情報を各団体に提供してまいりたいと考えております  以上でございます。 ○議長(小川洋平君) 総務部長 ◎総務部長(北舘康宏君) 1年で異動させる人事異動についてお答えいたします。  従来から人事異動につきましては、適材適所の職員配置による住民サービスの向上と組織の活性化を基本として実施しております。平成25年4月1日の定期人事異動におきましては、業務の移管や組織の統廃合等組織改革を行い、2課5室を削減いたしました。これに伴いまして住民サービスの低下を招くことがないよう、新体制における業務の円滑な執行に主眼を置き、また能力及び実績に応じた昇任、将来の市の行政を担う若手人材の発掘、育成などにも意を用いた結果、異動者数にして354人となり、方針としております在籍3年から5年までの異動のほかに、在籍1年での異動となった職員も一定程度生じたものでございます。  今後も時代の変化に対応した組織及び人事体制の見直しに取り組みつつ、在籍年数も含め、人事異動の基本方針にのっとった職員配置に努めてまいります。  以上でございます。 ○議長(小川洋平君) 健康福祉部長 ◎健康福祉部長(漆坂直樹君) 生活保護の窓口のあり方についてお答えいたします。生活保護法及び同法施行規則では、保護の申請は必要事項を記載した書面を提出して行わなければならないと規定されております。申請書に添付する書類の扶養届についてですが、生活保護での扶養義務者の範囲は、配偶者、親、子、兄弟姉妹とされておりまして、扶養が期待できる場合は扶養を保護に優先させることとなっていることから、扶養義務についての調査をしております。なお、申請者本人から生活状況や扶養義務についての聞き取りによって、例えば配偶者からの暴力から逃れてきているとか、実態として縁が切れて交流がないなど、扶養が期待できないと認められる扶養義務者については、扶養調査を行わない場合がございます。したがいまして、現在のところ窓口の対応は変わってはございません。  次に、被保護世帯数及び人数についてお答えいたします。月平均で見ますと、平成22年度は755世帯、928人、平成23年度は817世帯、1,010人、平成24年度は831世帯、1,028人となっております。  次に、ケースワーカーの増員についてお答えいたします。ケースワーカーの配置人員については、社会福祉法第16条により標準となる人数が規定されておりまして、市部では被保護世帯数80世帯を増すごとに1名を配置することとされております。当市においては、ことし4月1日現在、被保護世帯数832世帯に対して10名が配置されております。したがいまして、充足しているところでございます。  以上でございます。 ○議長(小川洋平君) 企画財政部長企画財政部長苫米地正樹君) (仮称)市民交流プラザについて、市民の声を反映させることができたのかというご質問にお答えいたします。  (仮称)市民交流プラザにつきましては、都市再生整備計画の終了年度が今年度であったことから、市民の声を取り入れるため、平成23年度に(仮称)市民交流プラザ及び(仮称)教育プラザ整備基本計画案市民検討委員会を立ち上げ、将来を見据えた先行投資としての周辺の土地をも含めた一角を取得し、建設してほしい旨の強い答申をいただいたところでございます。この要望は、市民検討委員会の全会一致によるもので、重く受けとめ、より多くの市民に喜んで利用いただける施設とするため、周辺の土地取得を行ったほか、道の広場の設置、バリアフリー等、限られた予算とスケジュールの中で設計事務所と協議をしながら、可能な範囲で対応してまいりました。  また、設計者決定時や基本設計完成時等におきまして、説明会や市の広報、ホームページで情報提供をしてまいりましたが、今後もその時々での情報提供に努め、市民の方々の理解を得ながら市民文化センター等の既存施設と相互に有効活用を図り、中心市街地ににぎわいが創出され、市民に愛される施設となるよう整備に努めてまいりたいと思います。  以上でございます。 ○議長(小川洋平君) 教育部長 ◎教育部長(齋藤美喜男君) 東公民館ふれあい広場の整備についてお答えいたします。  東公民館のふれあい芝生広場につきましては、地域の皆様方から水路の安全、衛生面から、用悪水路を埋め立てて芝生広場を拡張してほしいとのご要望があり、平成24年度において関係者のご要望等を踏まえ、整備工事を実施したところであります。この工事により、ふれあい芝生広場は約970平方メートル拡張され、安全衛生面においても改善されたところであり、東中学校前の市道までの芝生広場の整備については、現在のところ考えておりません。  以上でございます。 ○議長(小川洋平君) 3番 ◆3番(舛甚英文君) ありがとうございました。再質問等。  仙ノ沢問題について。十和田市には生活環境保全条例というのがあります。また、県にはふるさとの森と川と海の保全及び創造に関する条例というのがあります。県の条例の対象には片淵川もなっております。これら条例の趣旨から考えても、当然市当局は住民の意見を聞き、独自の調査等も必要かと考えますが、これまでこの請願にかかわって住民の声を直接聞いたことはありますか。もう一つ、何かこれにかかわって調査をしていますか。 ○議長(小川洋平君) 民生部長 ◎民生部長(久保田博衛君) 市が地域住民の声を聞いているのかについてお答えいたします。  市といたしましては、仙ノ沢開拓地区の大型養豚場建設計画に対し、地域住民に反対の動きがあるという情報を得ましたことから、事業者が主催する当該事業の建設説明会に関係課とともに数回出席して情報の収集を行っております。  以上でございます。 ○議長(小川洋平君) 3番 ◆3番(舛甚英文君) 住民は、片淵川に排水することに反対しているわけです。そこで、何か川に排水を流さないような方法は考えられないのか。例えば岩手県の葛巻町では、高原を利用して大規模な畜産業をやっているのだが、ここではどんな対策がとられているのか、ご存じでしたらお知らせしてほしいと思いますが。 ○議長(小川洋平君) 農林部長 ◎農林部長(高橋智君) 葛巻町の処理についてお答えいたします。  議員ただいまおっしゃいました葛巻町での取り組みは、蓄ふんバイオガスプラントを設置し、発電、温水、有機肥料と、プラント自身の使用するエネルギーをつくり出し、畜産環境の保全、資源循環型農業を推進していると伺っております。しかしながら、蓄ふんバイオガスプラントの設置に当たっては、導入コストが非常に高いことなどから、導入、普及の障害となっているということを伺っております。  以上です。 ○議長(小川洋平君) 3番 ◆3番(舛甚英文君) そういう畜産バイオについては、国の財政支援もあろうかと思うのです。また、場合によっては市も独自な支援も必要と考えるかもしれない。ということからいって、国の支援策はあるのですか。 ○議長(小川洋平君) 農林部長 ◎農林部長(高橋智君) 国の支援事業についてお答えいたします。  現在国の補助事業といたしましては、地域バイオマス産業化整備事業がございます。しかしながら、導入に際しては国の採択要件や国の予算等の配分等の問題があるものと考えます。  以上でございます。 ○議長(小川洋平君) 3番 ◆3番(舛甚英文君) 業者の説明会、私も参加して聞いてきましたが、先ほど今泉議員の質問にもありました、魚がすめるかという。3ppmぐらいでないと魚はすめないということ、実際は30ppmぐらいの排水になるだろうと。片淵川上流などでも、魚釣りに出かけている方はたくさんいるのです。水量の多い時期、またこれからなくなる時期とあると思うのです。そのときに応じて魚は上流に行けない、上流ではすめないという事態が想像されます。その辺の業者の説明も足りないなと思うのです。私は、そういう点でも、住民がどの程度で納得するかわからないのだけれども、ぜひ私は行政としても住民にもっと丁寧なそういう問題を説明すべきだと。それからまた、環境条例との関係からいっても、やっぱり魚がすめると。今までと違うのだということでは困るのではないかなというぐあいに思うわけです。特に風評被害も今後心配されるということを言っているわけです。特に十和田湖を抱え、十和田市はそういう観光でもいくと。こういう中にあって、風評被害は大きなマイナスになるということを考えて、今後業者等にも指導するなり、十和田市としてもそういう、臨んでほしいというぐあいに思います。  行政改革について。定数の削減についてですが、公民館などでは地域の課題も抱えて、単純な部屋の賃貸し業ではないのです。職員は外に出歩くことも、そういう仕事もある場合には、力仕事も必要だと。ですから、単純な定数減は住民サービスの低下に直接つながってしまいます。例えば東公民館では、ふれあい広場整備実行委員会があって、芝刈りや草取りなど、またグラウンドゴルフのクラブチームは定期的な芝刈りなどで応援しているわけです。これらのことについても職員の対応が必要だし、またビオトープの事業もあります。ですから、特にこういう公民館活動では必要なのです。ですから、安易な削減はしないで、ぜひ私はもとに戻してほしいと思うのですけれども、そこはどうですか。 ○議長(小川洋平君) 総務部長 ◎総務部長(北舘康宏君) 職員の配置に関するご質問にお答えいたします。  我々職員の配置に当たっては、業務量に応じた形での職員配置を基本としてございます。加えて正職員でなくても実施できる業務、非常勤職員あるいは期間雇用職員、臨時職員等々ございますけれども、そういったもので活用できるものについては正職員でなくても、そういった形の中でそれぞれの施設所管課で業務に支障がないように職員を配置しているところでございますし、今後もそのような形で配置に努めてまいります。  以上でございます。 ○議長(小川洋平君) 3番 ◆3番(舛甚英文君) ぜひサービス低下にならないようにお願いしたいと。  次に、定数の問題では、そして先ほどの答弁でもありました。指定管理者制度を導入して定数が削減、これは確かに減るのは当然です。指定管理になってのプラス面もあれば、マイナス面もある。プラス面で言えば、例えば私が感じているのは文化センターの照明の技術者の関係などでは、専門的な技術が必要なのです。二、三年でころころかわられると、非常に利用者の使い勝手が悪いという。そういう面では、指定管理のほうがずっと同じような人が面倒見てくれるという面でいいと。さらにまた、例えば志道館の本体の維持管理を見ていても、壁のペンキ塗りなどを職員自身がやってしまって、非常に安く、即できると。あそこ悪いと言えば、すぐ直せると。従来だと役所の予算をとってとかなど、軽微なものを直すのにもそういうような状況があったということから見れば、軽微な修繕などは早急に直してもらって、非常に私はよくなったという評価をしているのです。  ただ、気になっていることがあります。指定管理のもとで働いている労働者の賃金の問題です。大変低くなっているのではないか。それは、指定管理者の責任だと言えば言えなくもないけれども、私は役所が安い労働者を創造、つくり出していると、その先端を切っているのではないかというような気もしないでもないのです。指定管理で今あれしますけれども、指定管理者の労働者の賃金については、特に行政の側としては指定管理する際にどうのこうのという注文はつけないのですか、その辺は実態はどうですか。 ○議長(小川洋平君) 総務部長 ◎総務部長(北舘康宏君) お答えいたします。  指定管理者に勤務する労働者の賃金の関係についてお答えいたします。基本的に指定管理をお願いするときには、その施設を維持、管理していくために、何人の職員といいますか、従業員といいますか、そういったものが必要ですよという人数の提示はいたします。それに伴いまして、市のほうでは人件費の総枠、そういったものは積算をいたしますけれども、それを受けてそれぞれの指定管理者がどういった賃金体系にしているかというところまでは市のほうでは把握をしていないというのが実態でございます。  以上でございます。 ○議長(小川洋平君) 3番 ◆3番(舛甚英文君) 最近自治体において公契約制度、公契約条例を取り入れている自治体もだんだん出てきたと。いち早く取り入れた千葉県野田市の条例のポイントは、みずから発注する建設工事、その他の委託業務に従事する労働者の賃金について最低の額を定める。この金額以上の賃金を支払うことを理解して入札に参加する業者の中から受注者を決定する。受注業者は、契約に沿って賃金を支払うというものだそうです。根本崇市長は、委託費用が高くなり批判があるが、「貧困が大きな社会問題となっている昨今、行政が先導して貧困の問題をつくらないための社会的責任を果たすに必要最低限の経費だろう」と言っております。私はそのとおりだと思うのです。  今回は指定管理にかかわっての質問でしたけれども、市役所内には多数の不安定労働者がおります。時給の方、1日何時間勤務、非常勤、いろいろあります。それぞれまた賃金が違います。今後この人たちの賃金についても問題提起していきたいと思います。今後公契約制度の導入を検討してほしいと思いますが、市長、いかがですか。 ○議長(小川洋平君) 総務部長
    ◎総務部長(北舘康宏君) 公契約条例の制定に関するご質問にお答えいたします。  議員ご指摘のとおり、公契約条例とは一般競争入札の拡大等により、低入札価格の問題によって下請の事業者や業務に従事する労働者にしわ寄せがされ、労働者の賃金の低下を招く状況が生じてきていることから、このような状況を改善するために条例により公契約に係る業務に従事する労働者の適正な労働条件を確保し、当該業務の質の確保及び公契約の社会的な価値の向上を図り、もって市民が豊かで安心して暮らすことができる地域社会を実現すると、こういった目的で条例を制定しております。全国的には、4自治体のみがこういった条例を制定しているところでございます。この公契約条例の制定につきましては、全ての契約案件についての賃金を把握し、また確認することが困難であること、加えて政策効果を上げる適正な賃金額を決定する明確な基準がないため、単価設定が困難であること等々のことについて、十分検討をする必要があると考えてございます。基本的には、我々も指定管理の中で賃金をお願いするときは、最低限、最低賃金法という法律がございますし、そのほかに賃金、労働にかかわるそういったもろもろの法律がございますので、そういったものの遵守については指定管理者にその遵守をお願いしているところでございます。  以上でございます。 ○議長(小川洋平君) 3番 ◆3番(舛甚英文君) 前向きに考えてほしいものです。  さて次に、生活保護行政については、先ほどの答弁だと従来と変わらないということであろうかと思います。ぜひ窓口で追い払うようなことのないように、優しい姿勢を貫いてほしいと思います。  次、ボランティアについて。ボランティアは、本来無報酬、無償なものであろうかと思います。しかし、例えば汗水流して公的施設の草刈りのボランティアをしているときに、冷たいジュースの一本も出せないのでは何かと困ることもあろうかと思うのです。また、職員がお昼の弁当をとって食べているときに、ボランティアの皆さんが自前の弁当というのもいかがなものだろうかと。ケース・バイ・ケースだと思われます。全くの無償というボランティアは考え直す時期ではなかろうかと思います。このことについて、特に考えていることありましたら、いかがですか。 ○議長(小川洋平君) 民生部長 ◎民生部長(久保田博衛君) 議員の昨今のボランティア活動、その団体における若干の手弁当なりお茶代ぐらいは、それはというような話でございます。ただ、私はあくまでもボランティアは、考え方として自分のためにやるのだと、ボランティアしてあげること、奉仕すること自体が自分のためなのだと、そういうような形が原点で始まっております。私は、まだそちらのほうを支持したいと思います。  以上でございます。 ○議長(小川洋平君) 3番 ◆3番(舛甚英文君) 基本は自分のためという部分もあるのです。だけれども、行政にとってもそれが必要なことがたくさんあるのです。ですから、私はケース・バイ・ケースだと。全て無償でやるということになってくると、いろいろあつれきも生まれたりということも出てくる。ぜひその辺はケース・バイ・ケースで、もう少し弾力的に臨んでほしいということを言っておきます。  それから、一般行政の部分で、この前、市民交流プラザのことで市民の意見が生かされていないのではないかというようなことがありましたが、ぜひ市民目線でやってほしいことで、この交流プラザ等の設計ができ上がった段階で、かなりたってから市民からの要望に応える形だったか、説明会をやったのです。ところが、その説明会というのは、ただ説明するだけで、もはや設計は動かしようがない。ただ、こうなりますというだけのものだったのです。本当に形式的に説明会をやらなければならないからやるのだというような感じの説明会に終わってしまって、参加者からは非常に不評の声が聞かれました。これは、恐らく後ろが詰まっていた。早く手続を終えて、ともかく申請しなければだめだというようないろいろなことがあって、手続的に急いだことが背景にあったのかなと私は思うのですが、ぜひこういうことには本当に市民の声を生かすという場合、時間もかかる。今焼山地区の開発問題もあります。ああいう場合も同じなのです。時間も手間暇もかかるということです。そういうことを考えてやってほしいと思うのです。今回のことについて、説明会についてどうだと今聞かれても、恐らくそうでしたなんて答えは期待できませんから、私が一方的に話しして終わります。  次に、東公民館周辺の環境整備について、もはやこれ以上とりあえずは広げる計画はない、東公民館のあれでしたけれども、とりあえずあそこまで終わったのだというだけで、一段落だから、最終ラウンドでもうだめという答えのようにも聞こえましたけれども、先ほど人数を制限するというところまでいっているわけです。私は、前期高齢者の健康維持のためにも必要だと、これがまた後期高齢者になって続いていけば、健康維持で介護保険の利用も減っていくということにもつながっていくということ、長いことを考えると、私は大いにこういうスポーツ、市民1スポーツというスローガンもあるわけで、ぜひあそこは広げてほしいと、考えてほしいということを述べておきます。  今まで西側を中心に十和田市では開発されてきたわけです、歴史的に。それはやむを得ない部分でしょう。東のほうには公園と言えば、従来は三木野公園しかないのです。おまけに三木野公園には駐車場もないのです。ですから、私は三木野公園の駐車場をあの周辺でもいいからつくってほしいということ。それから、東公民館の西側に雑木林があります。あれを開発して公園化してほしいと。東側に何もないのです、そういう。その辺、東公民館の西側のところと三木野公園の駐車場のことについて何かお答えありましたらお願いします。 ○議長(小川洋平君) 建設部長 ◎建設部長(野崎広明君) まず、東公民館の隣接への公園整備についてお答えいたします。ご質問の地域の公園の整備状況は、東公民館から約1キロメートルのエリアには、質問にもありました三木野公園、北里公園、前谷地公園、ひがしの公園があり、市全体的に見れば比較的充足している状況と考えています。仮に市街地東部に新たに公園を整備することになれば、現在の公園の配置状況やエリアのバランス等を勘案して、ご質問の公民館の隣接地も候補の一つとして、市民の意見や審議会の意見を聞きながら建設地の決定をしていくという手順となります。  次に、三木野公園の駐車場整備についてお答えします。三木野公園は、都市公園の中の近隣公園として昭和45年に整備をいたしております。近隣公園は、半径約500メートルの徒歩圏内に居住する住民の利用を想定し、必要な規模や駐車場などの施設を決定いたしておる現状でございます。そのために、基本的には車両の利用は想定していない公園となってございます。また、ご質問の駐車場を整備したらということでございますが、現在三木野公園周辺は、ほとんど住宅が張りつき、用地の確保などからご質問の駐車場の整備は非常に難しいと考えてございます。  以上でございます。 ○議長(小川洋平君) 3番 ◆3番(舛甚英文君) ぜひ前向きに東のエリアも考えてください。  以上で私の質問を終わります。 ○議長(小川洋平君) 以上で舛甚英文君の質問を終わります。 △散会 ○議長(小川洋平君) 以上で本日の日程は全部終了しました。  明日は午前10時から本会議を開き、市政に対する一般質問を続行します。  本日はこれにて散会します。  ご苦労さまでございました。                           午後 5時04分 散会...